元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第641回
捨てきれないのは「生の執着」

7月7日(水)夏のスローヘルス懇親会の
特別講師・帯津良一先生の
近著「ガンに勝った人たちの死生観」
(主婦の友社)の話の続きです。

もし、この会に参加したいと思った人は、
ぜひ読んでからお越しください。勇気がわきます。
さて、この本に登場する、
死の恐怖を乗りこえて命を掴んだ
患者さんたちの冒頭に出てくる体験談は
以下のようにすばらしいものです。

         *

●「死はそんなに悪いものじゃない」
間瀬健一さん・64歳の体験例――
1986年からセミノーマという睾丸ガン、
さらに2年後、放射線照射の影響で、
急性骨髄性白血病と闘ってきたのですが、
その結論をこう記しておられます。
「私は重症のガン患者である自分を、
 よく難破船にたとえます。(略)
 捨てやすいものから、一つ一つ海に捨てて、
 最後まで捨てられないのが
 「生への執念」だと思うのです。(略)
 私は一般的に言えば、一流大学を出て、
 一流会社に就職し、
 世に言う猛烈社員でした。
 それなりには、
 地位や、名誉や、
 家族を養う経済力もあったと思いますが、
 すべて捨てざるを得ませんでした。
 でも最後まで絶対捨てたくなかったのが、
 「生きていたい」という気持ちです」

         *

うん。僕だけでなく、
間瀬さんの気持ちがよく分かる患者さんは
多いと思います。
よく健常なる著名人の処世エッセイを読んでいると、
人生を悟り、達観したかのように
したり顔で宗教心を奨めるものを見うけますが、
ガンの患者にしてみれば、
これほど心身の「痛み知らず」の論法は無い――
そう思った人は多いでしょう。
では、重症のガンから身をもって生還した、
この間瀬さんは、どう人生を組み立てなおしたか?
「死を受容したら肩の力が抜けた」というのです。


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