元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第680回
桃源郷は生命エネルギーの源に違いない

長々と、幻の桃源郷・フンザの旅の話を
書き連ねてしまいました。
平均年齢65歳という、
世にも不思議な?シニア・バスツアーは、
ヒマラヤの麓を走る、
カラコルム・ハイウエーを往復2000キロ、
いわば東京から鹿児島くらいの距離を、
往路はイスラムの暴動に巻き込まれ、
帰路はがけ崩れの脅威におののきながら、
しぶとく、一人のケガ人もなく、
無事に帰国して参りました。

前にも書きましたが、
大自然の息吹、
地球の生命のエネルギーに触れることは
大いなる癒しを得るだけでなく、
普段、忘れている自然の脅威というものも、
肌身に教えてくれたように思います。

日ごろ、テレビのニュースや、
大都会の喧騒に馴らされてしまった僕たちは、
ともすれば、人間本来の自然地球との共存ということを、
頭でっかちに考えがちです。
その結果、公害汚染や汚染食品の餌食になって、
ガンなどの大病で命を失っている。
また化学薬や最先端医術に頼って、
副作用で命を落とす人も絶えません。

僕たちは、はじめ、幻の長寿村であり、
幻の桃源郷であるフンザの村を気楽な気持ちで訪ねたわけですが、
ほんとうに自然のすばらしい癒しのパワーと、
もう一つ、自然の恐ろしいエネルギーのパワーを
見せ付けられました。
通信、交通、流通の発達したいま、
地球上に桃源郷はない――といわれて久しいわけですが、
まだまだ、人知の及ばない、
大自然の大いなる生命エネルギーが、
とくに5000メートルを超える
ヒマラヤ山系には隠されております。
まだまだ人間と自然のほんとうの対話が交わせる
それこそユートピアが残されているように思いました。

モーリス・メーテルリンクの童話「青い鳥」
トーマス・モーアの「ユートピア」ではありませんが、
たしかに人間に夢と希望をもたらす、
理想卿・桃源郷とは
「掴んだと思ったら逃げてしまうもの」かも知れません。

しかし人知の傲慢さを知り、
より自然な人生を過ごすためにも、
生きていればこそ、
自然で豊かな命あふれる桃源郷に足を運ぶ――
これがとくに長寿社会のシニアの夢であり、
生き方ではないでしょうか?
フンザの旅は、ガン養生だけでなく、
「元気で長生きの知恵」を教えてくれたように思いました。

懲りない、僕たち夫婦は、
この秋にも、もう一つの「シャングリラ(桃源郷)」といわれる
南ヒマラヤの梅里雪山の山麓に出かける計画を立てております。
きっと、昔から桃源郷と呼ばれたゾーンは、
地球エネルギーの源泉が
たっぷりつまっている場所なのでしょう。


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