元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第697回
診察室で医師を圧倒できますか?

「爆笑のエネルギー」に包まれた、
7月スローヘルス懇親会の患者報告談の続きです。

3番目に登場したのは
K・Oさんという女性。
この人は肺ガンから脳に転移して10年、
僕のところに相談にきたときは、
よく生き抜いてきたなあと心配するほど
手術と放射線と抗ガン剤の総攻撃を
満身に浴びてきた人でした。

「脳に転移してガンマナイフを入れられたのですが、
 医者はしつこく手術しないと
 助からないと迫るんです。
 ガンを10年もやっていると、
 患者も相当賢くなってまいります。
 ですから、イヤな患者だと思われても、
 私は治療を選択するときは、
 徹底的に医師に質問を浴びせかけるようにしてきました。
 医師に喋る暇を与えないくらい、
 圧倒するわけです。
 これしか命を拾う道はありません。

 本当に脳を切って手術して治るのですか?と、
 その医師に迫ったら、
 全部は取りきれないと白状するではないですか?
 即座に脳の手術は止めてもらいました。

 というわけで、
 いまは温熱療法をK医師にお願いしているのですが、
 これが最後の生きる道と信じて、
 やはり30分ほど自分の希望をまくし立てました。
 K先生はいい人で、
 うんうんと聞いてくれまして、
 いまは10年を超えて、
 ガンと仲良く生き延びております」

どうです? あなたは診察室で、
医師を圧倒するくらいの質問が出来るでしょうか?
ガンと付き合うということは、
ただ「明るく前向き」などという生易しい気持ちでは
ガンに克つことは出来ないのですね。

「人間は悲しくてさびしい。
 でも、それでいいじゃないかと思ったら、
 もうこれ以上落ちようがないじゃないですか?」
生命在脚下 希望在心中――
まさに帯津医師のお話の通りだと思いませんか?


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