元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第698回
スローヘルスは「命のバトンタッチ」

7月スローヘルス懇親会の
患者報告談の最後に登壇したのは、
やはりこのコラムで紹介した
肺ガンで余命半年を宣告されたにもかかわらず、
土屋医師のイレッサによる分子標的治療や、
玄米菜食法、天仙液療法などで快癒した
原田廉平さんの奥さんです。

「肺ガン・余命半年と大病院の医師から申し渡されて、
 主人は息が苦しくて歩けないくらい、
 生きる気力を失っておりました。
 ある記事がきっかけで、藁をも掴む思いで、
 わたしが引っ張るようにして、
 土屋先生の福島の病院に連れて参りました。

 主人は東京で単身赴任、
 私は富山で教師をしておりますので、
 毎週、福島の病院や
 岩手の食事療法の指導者のところに
 連れて参るのは大変でしたが、
 私自身も必死だったのですね。
 この二人三脚とみなさんとの縁が
 命を掴むきっかけとなりました」

まさに命のエネルギーの場を求めて、
夫婦二人で各地を行脚したことが
功を奏した好例でしょう。
これからは地元の富山で、
スローヘルスな輪を広げる懇親会を開くそうです。

命のエネルギーの場とは、
患者と医師の
「命のバトンタッチ」で
少しずつ広がっていくわけでしょうが、
本当に嬉しい話ですね。

会場を明るい笑いで包んでくれた
4人の患者さんとご家族の体験談でしたが、
本当はそれぞれに、他人にはいえない、
悲しくてさびしい体験を持っておられるはずです。

しかし、一つ一つの難関を乗り越えて行くたびに、
わが身に「希望の小爆発」を起こして
命のエネルギーを掴んできたからこそ、
“強い人生”“賢い患者”に
変わってきたのだと思います。


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