元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第722回
医師の勝手な論理を糾弾する

NHKテレビの「クローズアップ現代」で、
「病院の実力を評価せよ」という番組の話の続きです。

患者が納得できるインフォームドコンセント(説明合意)を
受けられるような病院はどこか?
客観的に評価できる
本格的な情報公開システムは
どうすれば出来るのでしょうか?

この疑問については、
NHKの番組は米国の病院の例を挙げて解説しておりました。
シアトルにある、
スウエディッシュ・メディカルセンターが行っている、
「治療成績向上チーム」の設置です。

病院の中に独立した
「治療成績向上チーム」という組織をつくり、
(1)各医師の治療成績データを取る
(2)その結果を見せて医師に治療改善を要求する――
こうしたシステムです。
実際に心臓治療の院内死亡率が減ったそうです。
ICU(集中治療室)で人工呼吸器が起こす、
雑菌混入の死亡事故が防止されたといいます。

さて、大学医局制度と治療各科のセクト主義の蔓延する、
日本の大病院で、
治療成績をチェックする独立組織が権威を持って
病院内に開設出来るかどうか?
いくら「治療成績の公開が病院を変える」といっても、
情報非公開で成り立ってきた
日本の医療機関の壁はまだまだ大きいのです。

このNHKの番組はここまでが限界のようでした。
一見、患者本位を推進するようで、
じつは旧態依然とした、
西洋医学一辺倒の「医師の論理」を代弁するような、
医師のコメントでごまかしたことは残念なことでした。

その論法によれば、
第3者による情報公開機関設置のネック、
つまり、情報公開を阻んでいるのは、
病院が国際標準治療=科学的根拠に基づいた治療を
完璧に実施していないからだと
いわんばかりなのです。
「思い込みの治療」
つまり、代替療法のような
標準規格に合わない治療を止めれば、
情報公開など可能だといった論法なのです。

はたして、こんな患者無視、
ガンの治療現場無視の狭量な医療発想で、
本当の医療改革、情報公開が出来るのか?
僕はひとりの患者として
悲しくなってきてしまいました。
あなたはどう考えますか?


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