元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第827回
やはり「インターネットは命綱」

“魔女の一撃”とはよくいったものです。
とつぜんの激痛・椎間板ヘルニアで
安静を言い渡された話の続きです。
まさに「まな板の上の鯉」とはこのことでしょう。

よくも悪くも
病院は「手術と薬」が最大の商売道具ですから、
整形外科といえども、
まずは点滴責めの毎日となりました。

いわゆる、水分補給や栄養補給のラクテックGはもとより、
脊椎の炎症を和らげる解熱鎮痛消炎剤などが
体内に送りこまれて、
あわせて、解熱鎮痛消炎剤のロキソニン、
筋弛緩剤リンラキサー (Rinlaxar)の服用を続けました。
3日目には、なんとか立ち上がって、
手押し車でトイレにもいけるようになりましたから、
やはり、こうした薬の効き目はさすがなものです。

そして、とうとうやってきたのが、
脊髄にブスリと太い針を刺されて、
髄液を取り出し、
背骨の中に造影剤を注射してX線フィルムに撮影する
ミエログラフィ (myelography/myelogram) =脊髄[腔]造影[検査]
という恐ろしげな検査です。

この検査は、ぎっくり腰などで経験したことのある人なら
お分かりのことですが、
これがかなり大掛かりな検査で、
また検査後も、頭痛がひどかったり、
散々な目にあうわけです。
ミエログラフィの手順は以下のような
仰々しいものです。

1.検査前の食事は2食抜き。
  髄膜炎の予防のために抗生剤の点滴。

2.まず局所麻酔をし、横向きに寝て、
  背中をエビの用に丸く曲げ、
  造影剤を注入する針( ルンバール針) を刺入。
  もちろん、一瞬、痛みで腰がのけぞります。

3.針先がくも膜下腔に達したら、
  髄液を少量採取し、髄液の色などを調べます。

4.このとき数秒、首を絞められて
  造影剤が脳へ行かないようにします。
  (クウェッケンシェテット検査)

5.針を抜き、X 線で透視しながら

6.MRIでは調べられない脊髄や
  神経根の様子を写真にとります。

7.検査後、食事抜き。
  翌日の朝まではベッドで安静をとります。

6年前、頭痛、吐き気、下痢で七転八倒したときの
抗ガン剤の副作用ほどは苦痛ではありませんが、
イヤーな気分を思い出してしまいました。
検査の結果は手術するほどのものではなく、
「しばらく絶対安静!」ということになりましたが、
こうして、またまたベッドの上で、
ノートパソコンを叩けるのですから、
不幸中の幸いでした。

椎間板ヘルニア検査について、
かくも専門用語を使って、紹介できるのも、
オンラインでの情報検索のお陰です。
またまた、
「インターネットは命綱」、
「ノートパソコンは強い味方」となって、
僕の治療の手助けをしてくれたことになります。


←前回記事へ

2004年12月1日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ