元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第830回
抗ガン剤が効くガン、効かないガン

新刊「帯津良一のがんに打ち克つ〈いのちの手帖〉」
(帯津良一・監修 関根進・著 二見書房)
に沿って解説する
「賢い抗ガン剤の対処法」の話の続きです

まずは「抗ガン剤が効くガン、効かないガン」を
知っておきましょう。
抗ガン剤を使う化学療法は
ガンに対する全身療法の代表的な治療法ですが、
ガンを完全に消滅させる抗ガン剤は存在しません。

それでもガンによっては、
大きな効果を期待できるものもあります。
以下、大体、抗ガン剤の効く効かないは、
4種類に分けられます。

A=抗ガン剤が効くガン
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、
悪性リンパ腫、精巣(睾丸)腫瘍、
絨毛がん、小児ガンなど。

B=延命が期待できるガン
乳がん、卵巣がん、骨髄腫、小細胞肺がん、
多発性骨髄腫、悪性腫瘍(低悪性度)、
慢性骨髄性白血病など。

C=症状の緩和が期待できるガン
軟部組織腫瘍、骨肉腫、頭頸部がん、
食道ガン、子宮頚ガン、前立腺がん、
非小細胞肺ガン、大腸がん、胃がん、膀胱ガンなど。

D=効果の期待が少ないガン
悪性黒色腫、膵臓ガン、肝臓ガン、脳腫瘍、黒色腫、
腎臓ガン、甲状腺ガンなどがあります。

とくに、食道ガンに関しては、
わが国では外科手術が優先されますが、
手術は大手術であり、
術後には後遺症や残ったり、
合併症が起きやすいことから、
アメリカでは主流になりつつある
「抗ガン剤と放射線の併用療法」
(化学放射線療法)を行う病院も増えています。


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2004年12月4日(土)

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