元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第910回
つい、忘れてしまう健康法

喉もと過ぎれば熱さ忘れる――、
人間の記憶力ほどあやふやなものはない、
ガンや大きな持病を持った人は、
ことに寒さの厳しい季節は
心身を温める努力を忘れてはならないと、
自戒を込めて書いてきました。

すわっ!ガン再発か?
後遺症の悪化か?と大騒ぎして、
神にも祈る覚悟で、
無理を重ねたり、
不養生を繰り返したことを反省することが、
この7年の闘病の中でたびたびありました。
そのたびに、病院に駆け込んで、
西洋医学、代替療法を問わず、
応急手当を受けて凌いでまいりましたが、
やはり、ガンを上手に克服するといいますか、
ガンと上手に共生して、
納得のいく人生を組み立てていくためには、
日ごろからの「衣食住」にわたる
賢い養生法、健康法が大切なのです。

とくに、ガン患者は、
まえに書きましたように
「からだを冷やさない」――これが養生の原則です。
そして、これも忘れてしまいがちなことですが、
「からだに毒素を溜め込まない」ことが大切です。
人間の命は「食べ物が作っている」ということを
キモに命じておきましょう。
決して、人間の命は「薬で治す」などと、
応急処置だけを頼りにして、
ストレスを溜め込むような不養生や、
過食暴飲の食生活に溺れてはならないことです。

ちょっと、このコラムを通読している方には
おさらいになりますが、
つい、忘れてしまう健康法のひとつとして、
「食べて出す」の食養生法について
もう一度書いておきます。
先日、ある中高年向け雑誌に頼まれて書いた原稿
「玄米菜食はなぜ凄いか――
 健康のヒケツは「入れるより出す」から
抜粋しておきます。

          *

50歳を過ぎれば、
どんな元気旺盛な人にも、
ひとつやふたつの大病体験はあるものです。
僕にしても常識破りのガン闘病歴があります。

大学病院の外科医からは、
食道ガンの手術を奨められたのですが、
100人に20人か30人しか
助からない難手術といわれておりましたから、
勇を振るってガン病棟を「脱走」。
ガンを「切らずに治す」という選択が功を奏したのか、
悪運強く生き延びてしまったのです。
運命の分かれ目とは分かりませんね。


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2005年2月22日(火)

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