元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第941回
少学壮有為 壮学老不衰

僕の主治医の帯津医師は、
「いのち(霊性)、からだ(身体性)、こころ(精神性)」
の生命場を高める治療=
ホリスティック医療の草分けです。
前回、書いたように
その狭い診察室は、
大学病院のように物々しいところではありません。

まさに、昔の“赤ひげ診療所”のような
雰囲気も秘めています。
しかし、からだの治療の場としてだけでなく、
人生、処世を相談できる、
じつにエネルギーパワーの高い空間なのです。
患者さんの中には
「帯津先生の笑顔を見るだけで体の調子がよくなる」
とジョークを飛ばす人はたくさんいます。

ですから検査や触診もお願いしますが、
大切なのは、帯津良一という人生の師との
コミュニケーション=心と心の会話にあるわけです。
僕は、これからも足しげく、
「先生の診察室に通うつもり」なのです。

この病院の入り口には、
次のような処世訓を揮毫した
小さな額が掛かっています。

「少学壮有為 壮学老不衰 老学死不朽」

ちょっと意訳しますと、
「若くして勉強することは、
 壮年の生きがいを豊かにし、
 さらに壮年にして勉強を続けることは
 老年からの心身の衰えを防ぐ。
 そして、老年からの勉強こそ、
 死を怖れぬ不滅の生命パワーを身につけるヒケツである」
といった、まさに、
「いのち(霊性)、からだ(身体性)、こころ(精神性)」――
いのちのエネルギーパワーを
心身丸ごとで獲得する、
統合医療、ホリスティック医療の真髄と、
患者の心得を説いた金言です。

診察室での帯津医師との会話は
とても楽しいものです。
中年からの「学習」にもなります。
短い時間ですが、
お酒や旅の効用を伺ったり、
ときには文学や哲学にも話が及ぶこともあります。
僕にとって帯津医師の診察室は
まさに「癒しの生涯学習の場」でもあるわけです。


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2005年3月25日(金)

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