元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第942回
思いやりは「最大の良薬」

やっと、桜の季節となりました。
このコラムでも、なんどか書きましたが、
寒い冬はどうしても、
体の免疫力が下がるためでしょう。
多くの人が亡くなります。
先日も、すい臓のガンで、
「余命3ヶ月」と
大病院の医師から見放された患者さんがいたのですが、
さまざまな代替療法を工夫して、
半年間がんばったのですが永眠されました。
もう少しで、春が来るというのに
本当に残念でした。

ガンは早期の検査、治療が大切ですが、
患者の日常の心得としては
「冷え」「無理」「ストレス」が禁物です。
とくに寒い冬は用心に用心を重ねて
ここを乗り切ると、また1年、
うまく小康を保って過ごせる――、
これが僕が7年間の闘病経験で会得した、
「ガンとの共生」の知恵です。

この冬は、僕も、
椎間板ヘルニアで救急車で運ばれたり、
悪性の風邪を貰ってきたり、
おまけに、風邪薬の「めちゃ飲み」で便秘に悩まされたり、
いろいろアクシデントがありましたが、
なんとかクリアして、桜の季節を向かえたわけです。
この3月の帯津医師による定期診断でも、
「食道ガンの腫瘍マーカーは1.0で異常なしですよ」と
担当の看護師さんから電話を貰いました。

そうしたアクシデントの中でも、
患者仲間の「支え」とは有難いものです。
2月のバレンタインデーには、
この癌爺にも、
何人かの女性から「義理チョコ」を貰って、
励まされました。
ただ、困ったことに、
僕は食事療法の関係でチョコレートは食べません。

そうしたなかで、
ちょっと気の利いた
バレンタインの贈り物を贈ってくれたのは、
長崎の松本さんという、
子宮頸ガンを上手に克服している女性でした。
この人については、
長崎の「蝶々さん」という愛称で、
このコラムでも何度か紹介したことがありますが、
いつも元気いっぱいの「蝶々さん」が贈ってくれた
プレゼントは「古代米と味噌」でした。

玄米菜食法を導入して、
毎日毎日を過ごしている患者にとって、
「古代米と味噌」は、
何よりのバレンタインプレゼントです。
箱を開けると、ビニール袋に詰められた
「チョコレート色の古代米」と
「黄金色の味噌」がキラキラ輝いておりました。
患者だから分かる「温かい思いやり」ですね。
こうした、いのちのバトンタッチが
患者にとっては最大の良薬となります。

おまけに「蝶々さん」流の
風邪撃退のヒケツも書き添えてあったのです。


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2005年3月26日(土)

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