元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1007回
「医療の迷信」に騙されていないか?

後世の子供、孫の代に
「命のバトンタッチ」をするために、
患者と家族は「声」を大にして、
患者本位の医療システムの構築を唱えるべきだ・・・、
そして、「なんでも医師頼みにしない」
「国頼みは疑う」べきだ・・・
あくまで「患者が主治医」の発想を貫いて、
健康維持も、人生設計もしっかりと果すべきだ・・・
これが、ガン医療システムが混迷し、
自らの命が危険にさらされている時代の、
僕たちの世代の患者の役目ではないか?

こうした僕の持論を前回書きました
でも、「なんでも医師頼みにしない」
「国頼みは疑う」べきだといわれても、
か弱き患者には、なかなか実行することは難しいものだと
思う人も多いでしょう。

しかし、ことガンに関して言えば、
医学が進歩したと言われているわりには、
いまだガンの正体も不明です。
一発で効く「万能抗ガン剤」も発見されていないのです。
それぞれの国の事情で、
「効用性」と「安全性」を勘案しただけの
「仮の治療法」「仮の化学薬」が
国から認可されているだけなのです。

いま、「手術」「抗ガン剤」「放射線」の
いわゆる「標準治療」のみが
保健医療システム適応の治療法であり、
ほんの一部の代替療法を除いては、
「非科学的な治療」として認めない・・・
しかし、これが万能の「治療システム」ではありません。

ですから、欧米で承認されているガン新薬が、
なぜ日本では認められないのかという批判が上がり、
また、ガン病棟に入院している患者の半数以上が、
健康サプリメントや漢方薬などの代替療法を、
主治医に内緒で併用しているおかしな現象が、
ガンの治療現場では起こっているわけです。

拙著「天仙液 ガン治療革命」
読んだ方ならお分かりでしょうが、
以下、僕の持論を思い起こしてください。

ガンに克つには
「Simple Type(単純形式)ではなく、
 Complex Type(複雑形式)のガン治療に克つ」
西洋医学と中国医学、代替療法の長所を組み合わせる――、
この新しい「ガン治療革命」の治療法、
つまり「ガン統合医療」がこれからの世界の趨勢になる――

人間という複雑な生命システムを
機械部品を取り替えるような
「切る」「叩く」「焼く」といった、
これまでの単純な(Simple Type)治療では
治すことはできないのです。
「手術は万能」「抗ガン剤は魔法の弾丸」・・・
これは「医療の迷信」といっても
言い過ぎではないと僕は思っています。

これからのガン治療システムは、
間違いなく、西洋医学と中国医学、代替療法の長所を
自分の症状に合わせて組み合わせ、
その効果を「1+1=2プラスα」とする、
ガン統合医療の時代を迎えているわけです。
「なんでも医師頼みにしない」「国頼みは疑う」
そして、あくまで「患者が主治医」を貫く・・・
これが長寿難病時代の賢い患者学であり、
僕たち世代のガン医療システム改革の
「キモ」(ポイント)なのです。


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2005年5月30日(月)

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