元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1015回
食養生!「案ずるより生むが易し」

ガン病棟から退院後7年――、
飽きもせずに玄米菜食を続けて
養生を続けているわけですが、
料理を作ってくれる妻が海外旅行に行ってしまい、
その間に、次々と友人たちを
「肉抜き料理の義理食?」に誘った話の続きです

次に誘ったのは、
やはり編集長時代に
競馬ライターとして鳴らしたHさんです。
現役のころは、酒タバコ、暴飲暴食の自堕落な生活を
ともにした仲間で、
ガンにはならなかったものの、
心臓を悪くして何度も
死の淵から生還してきた人です。

この人は、とても玄米菜食では
誘いに乗ってこないと思ったので、
僕の行きつけの中華料理のお店に誘ったのです。
やはり、新宿・伊勢丹の前にある
「銀座アスター・新宿賓館」というレストランです。

この店は、前もってシェフに頼んでおくと、
肉入りや脂ぎった料理は避けてくれますので、
ときどき利用しているわけです。
ま、僕の主治医の帯津医師
「関根さんは、厳格な菜食主義者だ」というのとは
ちょっと違うのですね。(^0^)

僕の食養生のささやかな体験から言わせて貰いますと、
たしかに、肉や脂の過食は、
腸に酸化物といった毒素を溜めて、
ガンの進行を早める――、
こうした考え方から、
玄米を中心とする
マクロビオティック法を続けているわけです。

もちろん、術後、退院後、
ガンの再発をとめる時期の数ヶ月は
厳しく玄米菜食、
それも玄米、野菜出汁のスープ、
根野菜の煮物などに絞って
毎食を続けた方がよろしい。
体の血液が酸性からアルカリ性へと中和されて、
ガンに負けない体質になると思います。
誰でもがいいますが、
玄米菜食を始めて1週間もすると
じつに野太いウンチが出て、
快食快便快眠に変わってくるから不思議です。

ただし、1年、2年とたって、
体質が変わってきたら、少し考えましょう。
厳しい食事を緩めて、
新鮮な魚介類などはとってもよいと思います。
マクロビオティックの創始者の一人、
桜沢如一さんも60歳を過ぎたら、
少しは好きなように食べたらよい
ということも書いていますから、
僕は勝手に解釈して
まさに「しなやかに=スローヘルス」で
玄米菜食法を続けているわけです。

よく、食養生を「特効薬」か何かと勘違いして、
修行のように実践しないと効かないなどと
思っている人がいますが、これは違います。
ガンは生活習慣病といいますが、
まさに体を「バランスのよい状態」に慣らせば
効果が出てくるということなのです。

人間の慣れってすごいものですね。
僕など、あれだけ、肉や酒が好きだったのに、
臭いを嗅ぐのもいやになってしまいましたから、
「案ずるよりも生むが易し」なのです。


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2005年6月7日(火)

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