元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1151回
“お陀仏”にされて考えたこと

夕刊紙「東京スポーツ」で日刊連載中の
「スローヘルス最前線報告−ゆったり治療で生き残れ」
という僕の日刊連載コラム=
「ガン宣告即=死にあらず」という話の続きです

ある田舎町で、
わが身を「仏様」にされて、
あの世に送られていた――という、
笑うに笑えない“ガン妄信”の話
(第8回に掲載)の続きです。

          *

しかし、待ってください。
たしかに、毎年、30万人がガンで亡くなり、
ふたりに一人がガンに襲われるといわれますが、
再発や転移の不安を抱えながらも、
300万人以上の患者さんたちが
さまざまな療法で延命しているのが現実です。
いまは、最新医術も医薬品も
日進月歩ならぬ“秒進分歩”の進歩を
遂げておりますから、
治療の選択肢も広がりました。

患者と家族の考え方や
情報の集め方次第では、
「切らない治療」「体に優しい治療」の
組み合わせも出来るようになってきました。
下手なお涙頂戴式のテレビドラマのようには、
そうそう簡単にはガンで悶絶死するケースは
少なくなってきたのです。
ガンは「治療の可能性をあきらめたら負け」です。

ちなみに、食道ガンの手術とは、
喉、胸、腹を“3枚おろし”に切り裂いて、
40センチの食道管を切除、
胃を喉まで持ち上げて吻合する、
10時間以上もかかり、術後の後遺症や合併症で
「100人に80人は助からない」といわれる惨い手術です。

筆者も「ガンを切らず」に、
どっこい!7年間、元気に生き延びたケースですが、
「切り捨てご免」、
いや「切られ損」の手術はたまらん!と「手術拒否」。
悩んだ挙句に選んだ道が
「抗ガン剤+放射線」の組み合わせ治療でした。

しかし、これとて白血球が激減し、
嘔吐や下痢による心身のダメージの大きい療法でした。
免疫力を落とさないために、
勝手な判断でしたが
「天仙液+SOD」という代替療法も試みました。
結果、幸いにも食道を塞いでいた6センチの腫瘍が消滅。
退院後は暴飲過食の生活を改めて
玄米菜食の食事療法を始めました。

局所治療だけでなく、
ガンに負けない体質に作り変えることが
「心身に優しい延命法の近道だ」と悟ったからです。
ガンは死に急いだり、
好き好んでメスや化学薬で
体を痛めつけることはありません。
ガンはあきらめない!
あせったり、あわてたりしてはなりません。
己の命はゆったりと守る――
いまは、「患者に優しい、しなやかな治療法」=
「スローヘルス健康法」の実現を全国に提唱しているわけです。

          *

ま、これが「わが身をお陀仏」にされたときの
笑うに笑えないエピソードの顛末なのですが、
「ガンはあきらめてはいけない」という、
日ごろからの持論に
ますます意を強くしたことになりました。


←前回記事へ

2005年10月21日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ