元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1172回
たくさんの希望を育てる!

「ガン在宅療法」のバイブル・
帯津良一博士の編著による
「がんを治す 在宅療法大事典」(二見書房)という
新刊本の話の続きです

「ガンは諦めてはいけない!
 治療法はいくらでもあります」
「とくに退院後の在宅療法が
 延命と完治を勝ち取るカギだ」
「その基本が手術、抗ガン剤、放射線という
 西洋医学の治療だけでなく、
 食事、漢方薬、気功、ホメオパシーといった
 代替療法を組みあわせる統合医学、
 つまり全人間的な治療=ホリスティックだ」というのが、
この本の内容の特徴です。

このコラムを読んでいる人なら、
ホリスティック医学とは何か?
ガン治療に心身の養生がいかに大切か?
ということについては、
大半が分かっておられると思いますが、
おさらいとはなりますが、
「がんを治す 在宅療法大事典」の冒頭から
帯津医師の提唱を抜粋しておきます。

          *

従来の養生の対象は、主として身体性でした。
だから、身体をいたわって
病を未然に防いで天寿を全うしようとする、
どちらかというと消極的な守りの養生でした。
これからの養生は違います。相手は生命場です。
常に現在地に安住することなく、
日々生命場のエネルギーを勝ち取っていくのです。
たとえ、がんのような病の中にあっても続けていくのです。
治しと癒しの統合された医療の恩恵を受けつつも、
自らの意志で養生を果たしていくのです。
これこそ統合医学の行きつくところ、
医療と養生の統合です。

そのために今、何をすればよいのか。
まずは心の養生です。
私たちはたったひとりで、この地球に降り立ち、
たったひとりで去っていく孤独な旅人としての、
かなしく、さびしい存在を自覚します。
そのかなしみの大地に希望の大樹を育てるのです。
ひとつではありません。
たくさんの希望を育てるのです。
この希望がかなえられるたびに、心がときめきます。
このときめきこそ、すべての養生の要諦です。(略)
食の養生は、大地のエネルギーを
ふんだんに持った食物を
感謝と喜びを抱いて取り入れることでしょうし、
気の養生は気功やヨーガなどの行法を
身につけることによって、
内なる生命を大いなる
いのちの中に開放させていくことにつきます。

本書には、こうした養生の実際が、
こと細まかく語られています。
しかも、語っているのは帯津三敬病院という現場で
同じ志を抱き、同じ目標に向かって、
苦楽をともにしてきた仲間たちです。
まさに現場の知です。
必ず、あなたのお役に立つものと確信しています。

          *

ガンはあきらめてはいけない!
帯津良一博士のホリスティックな持論を、
退院後も「在宅」でコツコツと実践する――
その患者バイブルが
「がんを治す 在宅療法大事典」なのです。


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2005年11月11日(金)

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