元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1182回
ドクハラに負けるな

11月8日発売
(11月22日号)の週刊女性のドクハラ記事
「無神経な告知、悪質ないやがらせ、セクハラ・・・
 ドクハラ医師を見抜くには?」に、
僕が登場した話の続きです
いくつか、その記事に投稿された
女性患者の声を収録してみましょう。

「風邪で病院にかかったとき、
 聴診器を当てられるときに、
 空いているほうの手で胸をもまれました」

「友人の車でドライブ中に事故にあって、
 救急病院で全身レントゲンの撮影をする
 といわれてレントゲン室に入りました。
 すると、
 “ブラジャーを取ってパンツ一枚で出てきてください”
 といわれました」などなど、
ドクハラというより、
いたずら、軽犯罪に近いものが、
まだまだ、密室の中で横行しているようです。

まえに、ドクハラの発案者・
土屋繁裕医師に聞いたことがありますが、
大学病院に頼まれて、
医療倫理の講演に行っても、
大半の医師が「ドクハラ」という言葉も
知らないそうです。
まさに、象牙の塔、世間とはかけ離れた常識が
まかり通っているのでしょうか?

「ドクハラに対する現場の医師の認識は
 まだまだ低いですね。
 偉くなればなるほど
 “ドクハラってなんだ?”という感じですから、
 医師のほうに悪気はなくとも、
 無神経なひと言が
 どれだけ患者を傷つけるかが分からないのです。
 若くして先生と呼ばれ、
 病院という狭い世界にいると、
 世間の常識とズレてしまうのでしょうね」

僕は、こうコメントしておきましたが、
複雑な病気が蔓延する時代だからこそ、
より医師と患者の信頼がないと、
精神的な不安定が、
さらに病状を悪化させかねないのです。

というわけで、
土屋医師の本や拙著には書いてありますが、
1.あいさつをするか
2.威張らないか 
3.患者から目をそらさないか・・・などなど、
「ドクハラ医師を見抜く10か条」を上げておきました。

もちろん、心ある医師もいますから、
自分に相性の合う医師を、
面倒がらずに見つける努力を
惜しまないようにしましょう。

患者自身の手で治療を選ぶ、
信頼できる医師と治療設計する・・・
日ごろから、
こうしたスローヘルス
(しなやかな健康法)の心得を忘れずに、
強い心で対応しましょう。
これからは複数の医師に見てもらうのが当たり前の、
ドクターショッピング、
ドクターチョイスの時代だと
割り切りましょう。


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2005年11月21日(月)

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