元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1228回
ガン手術と気功について

帯津良一・編著の近刊
「がんを治す 在宅療法大事典」の中で、
評判の鵜沼宏樹式「気功術」の話の続きです
今回は、ガンの患者が心得るべき
「手術前後の気功」について抜粋紹介します。

          *

手術前後の気功
まず手術後は、体力の回復、
傷口の速やかな修復のために、
あるいは呼吸機能や消化機能維持のために
早期離床
(早期にベッドから起き、活動を始めること)が大事です。

その際、ベッドに寝た状態での気功が役に立ちます。
それは、ゆっくり腹式呼吸をしながら
手足を動かすのです。
こうするためには、やはり手術前に
何かひとつ体を動かす動功と
腹式呼吸を覚えておくと便利です。
これが手術前の気功をすすめる理由のひとつです。

もし覚えていなければ、
ゆっくり呼吸をしながら手足を
上下にゆっくりと動かすとよいでしょう。
そうしておくとベッドから起きて活動しはじめたとき、
スムーズに動け回復も早まります。

なかには
「手術直後の腹式呼吸で
 胸腔や腹腔に負担がかかるのは悪いんじゃないか?」
と思われる方もいらっしゃいますが、
これについては、ほぼ問題ありません。
しかし、胸やおなかにドレイン(管)等が入っていたり、
何かの理由で絶対安静の指示が出ているような場合は、
今提案したような気功のやり方は適しません。
そういうケースは、微笑放鬆大法をやってみましょう。
これは静かにして、
ただイメージを利用して治癒力を高める方法です

このようにして気功を利用すると、
より速やかによい状態へ導けます。
そして「安静」の指示が解除されて、
歩けるようになったら、散歩功等、
歩く気功を徐々に取り入れ、
治癒力アップを心がけます。
手術前から行なっていた気功があれば
徐々にやってみます。

このように、手術前から気功を覚えておくと
速やかに導入できるので都合がよいわけです。
ただし、その人の年齢、病状、体力によって
当然回復のスピードは異なるので、
あくまでも無理のないよう徐々に進めましょう。
気功養生のコツは、
「明日もやりたいなぁ」というところで
その日はおしまいにしておき、
次の日は少しだけ練習を増やしてみる。
という具合に毎日継続することです。【以下略】

          *

ちなみに「散歩功」は
普通に歩くときのリズムで歩き、
両手のひらの中央にある労宮というツボ
(手を握ったとき中指の先端があたるところ)を
常に向かい合わせた状態で手を振る。
首をまっすぐに固定するのではなく、
自然に出すほうの足の側に
首をわずかに向けながら歩く。
さらに笑みを浮かべながら練習すること――がコツだそうです。

詳しい気功法は“生活におりこむ簡易気功”という
項目で解説されていますので、
「がんを治す 在宅療法大事典」を読んでください。


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2006年1月6日(金)

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