元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1229回
抗ガン剤治療と気功について

前回、帯津良一・編著の近刊
「がんを治す 在宅療法大事典」から抜粋して、
ガンの患者が心得るべき
「手術前後の気功」について解説しましたが
続いて「抗がん剤使用時の気功」を紹介しましょう。

          *

抗がん剤使用時の気功
抗がん剤は、がん細胞に効き目があると同時に、
必ず正常な細胞にも損傷を与えます。
これによって生じる副作用が
問題になるわけです。

おもな副作用としては、
吐き気・嘔吐・下痢・食欲不振・疲労感・
口内炎・脱毛・出血・発熱などの自覚症状がみられ、
血液検査では白血球、血小板の減少といった
骨髄障害が問題となりますが、
最も悩まされるのは吐き気です。【略】

功法の選択としては、
放松功・郭林新気功・智能功(捧気貫頂法、三心併站功)・
調和道丹田呼吸法のなかの基本動作を中心に据え、
さらに日常のちょっとした暇な時間、
あるいは風呂に入りながら、
また電車に乗っているときに
3〜5分で完了する小功法を取り入れてみましょう。
基本的なものとしては、淋浴(シャワー)功、
抱球臥、微笑功、荘子の聴息法などが適当でしょう。
吐き気に対しては、抱球臥と放松功が
最も適しています。【以下略】

          *

ちなみ「淋浴功」とは、
浴室でシャワーを浴びながら行なうもの。
シャワーを浴びながら、
体の表面と内部の濁った気や邪気を
どんどん下に洗い流すイメージを使います。
頭部から頸部、胸部、腹部、
そして下肢と洗い流し、
ポイントは、下に流された濁った気は
足の下約1メートルの深さまで
吸いこまれて消えていくということ。
体の内部の邪気は足のウラの湧泉というツボから
下に流れ出ていくという二点。
これを毎日3〜5分間行なう。

さらに「抱球臥」とは、寝て行う気功法。
膝を曲げて仰向けに寝て、
足の裏はベッド(あるいは布団)につける。
脇を自然に開いた状態で
肘を下につけ両腕で紙風船を抱えるイメージを使い、
落とさず、また、つぶさないようにかかえる。
顔の表情をゆるめて目は半眼。
「微笑功」は、文字どおり笑いを利用した気功。
「笑い」あるいは「笑顔」が免疫機能を高めるというもの。

また「放松功」とは、緊張を解き放ち、
次第に深いリラックス状態に導いていくもの。
座式か、臥式で
自然呼吸、または腹式呼吸で行う。
吸息でリラックスさせる部位に意識を集中させ、
吐息のときに放松(ファンソーン=リラックス)と
黙念する――。

「がんを治す 在宅療法大事典」の中には、
鵜沼宏樹式の「はり灸」との
併用法についても
詳しく解説されていますので、
参考にして見ましょう。


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2006年1月7日(土)

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