元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1251回
「湯たんぽ」を侮るな!

とくに、冬の寒い時期は、冷えがガンの大敵です。
厳寒の今冬には、治療の跡がうずいたり、
副作用、後遺症、合併症がにょっきりと顔を出す、
とても危険な季節でもあります。
僕にしても、血液検査による食道ガンの
腫瘍マーカーが多少、数値が上がりました。
先日のスローヘルス新年会に参加した人の中にも
何人かマーカー値があがって、
落ち込んでいる人もいました。

でも、お互いに
「恥ずかしがらずに、爺シャツでも婆シャツでも、
 携帯カイロでも湯たんぽでも
 何でも使って、体を冷やさないようにしようね」
と励まし合って、大笑いした――、
こうした話をまえに書きました。

この8年、僕も冬の寒さを凌ぐ工夫を
自分なりに編み出しています。
朝起きると温かい梅醤番茶を2〜3杯飲んだり、
外に出るときは携帯カイロを、
お腹や腰に張って出かけます。
夜、寝るとき、ちょっと面倒ですが、
湯たんぽを使います。

昔から「冷えは病気の元」といわれますが、
「冷え」があると血管が収縮して
血液の循環不良が起こります。
血行不良になると、体の細胞に養分が届きませんし、
酸素も十分に届きません。
とくに「湯たんぽ」は
心身にやさしいぬくもりをもたらすものです。
適度な湿度で、心配される電磁波も発生しません。
電気暖房に比べ手間はかかりますが、
温かさの質が違うのです。

この冬は、例年より5度近く低く、
東京でも極寒の日々が続いて、
先日、とうとう、僕も体調が崩れて、
食道から胃、大腸までよじれるような激痛が走り、
下痢と吐き気で冷や汗をかきました。
ガン患者とは悲しいもので、
「スワッ! ガン再発か?」と心配が走るのですが、
もう、なんども冬のアクシデントは経験していますから、
用意周到に、夜は、足、腰、背中に
湯たんぽを3つ入れて寝ました。
なぜ湯たんぽを3つも持っているんだと笑われそうですが、
一つは自分で買ったもの、
一つは、やはり
「湯たんぽ愛好家」の岩手の友人から貰ったもの、
もう一つはロンドン旅行のときに買ったものです。
湯たんぽって、日本の専売特許ではなく、
冬寒いロンドンでも常備品なのですね。

話はそれましたが、ともかく、
お陰で、3日間で、僕の胃腸の激痛が消えました。
もちろん、下痢止めの薬も飲み、
さらに帯津医師から頂いている漢方煎じ薬も飲みました。
こうした自分に合った養生の組み合わせが
「ガン再発の予兆」から、
またしても守ってくれたことになります。
とくに「湯たんぽ」を侮ってはいけません。
くりかえしますが、
「最新抗ガン剤」にすがるだけが、
ガン対策ではありません。

決して、こうした養生法は
大病院では教えてくれませんが、
「ホリスティックなガン治療」とは、
「ときめいて、いのちを掴む」とは――、
こうした足元からの生活改善、
環境改善の知恵から始まるものなのです。
ぼくの大事にしている養生訓に
「希望在心中 生命在脚下」という言葉がありますが、
まさに、これが「元気に長生き」
「毎日にときめき」をもたらす、隠されたヒケツなのです。


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2006年1月29日(日)

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