元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1287回
「音の自然食」=純正律音楽

2月26日(日)に東京の科学技術館で開かれた、
「第16回、マクロビオティック医学シンポジウム」
の話の続きです。
マクロビオティックの食事療法を治療に取り入れている医師が、
豊富な臨床データを発表するセミナーです。
僕も前に2回ほど出演して「ガンは食べて治す」と題して、
体験患者学を話したことがありましたが、
講師は、松下由美・玉木宏樹・福田六花・有岡眞・本部千博
といった方々。

前回まで、島村トータル・ケア・クリニックの
保健師さん松下由美さんの
玄米菜食によるデトックス(解毒)効果が
いかに病気を防ぎ、きれいな体を作るか――、
という講演内容の一部を紹介しましたが、
マクロビオティック医学シンポジウムで、ここ数回、
人気を博している講師とテーマがありますので、
つぎに紹介したいと思います。

養生法には、マクロビオティックのような食養生のほかに
漢方療法、気功療法、さまざまな健康食品による療法などが
いろいろありますが、
この医学シンポジウムで呼び物となっているのが、
「純正律音楽がもたらす癒し効果」と題する、
作曲家・玉木博樹さんの講演とバイオリンの生演奏です。
さて、純正律音楽というと、なにやら難しい話になりますが、
聴けば心の和む純粋な音階で調律され、演奏される音楽のこと、
つまり「音の自然食」ともいうべき音楽と覚えておいてください。

もう少し、専門的に説明しますと、
「純正律音楽」の反対が、
いま僕たちがピアノ演奏などで耳にしている音楽で、
「平均律音楽」と呼びます。
ピアノは、音楽を簡単に習得できるようにと、
複雑な音階を1オクターブを単純化して、
12等分しているわけです。
これが平均律音楽ですが、
たとえば、音階ドレミのドとレ、レとミの間には、
それぞれ半音でしか音が表せないので、
実際にドレミを演奏すると、
音が調和せずに(ハモらずに)濁った音に
なっているというのです。

舞台の上で、玉木さんが
実際にコンピュータ制御シンセサイザーや
バイオリン演奏で音を聞かせてくれるわけですが、
たしかに、僕たちが普段聞いている音楽は
濁っているのが分かります。
ここが、いまの汚染だらけの食物と比べながら、
玉木さんが、純正律音楽こそ「音の自然食」であり、
もっとも癒し効果のある音楽療法だと、強調する所以です。
ウイーン少年合唱団、グレゴリオ聖歌、
声明(しょうみょう)・・・など、
これらの濁りのない美しい響きの音楽が、
純正律音楽で、癒しの効果が高いというわけです。

まえにも、このシンポジウムで
玉木さんの演奏と話は聞いたことがあり、
舌ガンが癒された人、
痴呆の方の表情が変わった人・・・
などの症例が披露されましたが、
論より証拠で聴取者の中には
「感動のあまり、涙があふれ出た」という人もおり、
玉木さんのCDはあっという間に完売となりました。
いまの医学では不治といわれる難病も
命をトータルに捉えていくと
自然治癒力や免疫力が高まって
元気を回復する人も多いというわけです。


←前回記事へ

2006年3月6日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ