元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1288回
純正律音楽で”老人徘徊”が 減った?

2月26日(日)に東京の科学技術館で開かれた、
「第16回、マクロビオティック医学シンポジウム」
の話の続きです。
中でも人気を博していたのが、
「純正律音楽がもたらす癒し効果」と題した、
作曲家・玉木博樹さんの
講演とバイオリンの生演奏でした。
http://www.midipal.co.jp/~archi/pms.html
ちなみに、純正律音楽とは、
ハーモニー(和音)がきれいに響く調律方法のことで、
癒しの効果があると言われているわけですが、
モーツアルトやエンヤの音楽を聴くと
なぜ気持ちがよくなるのか?

これは、ピアノのような1オクターブ12等分の
平均律音楽ではなく、
より純粋に調律された純正律音楽で
作曲、演奏されているからだというわけです。
まさに、目からウロコのような話で、
また、実際に玉木さんがモーツアルトの
「春へのあこがれ」などを
バイオリンで弾いて聞かせてくれますから、
聴取者はますますこの
「音の自然食」=純粋ハーモニーの世界に
はまっていくわけです。

CDもたくさん出ていますから、
詳しく知りたい人は、
以下のホームページを読んで参考にしてください。
http://www.archi-music.com/tamaki/
玉木 宏樹の経歴もわかります。
作曲家・ヴァイオリニスト。1943年神戸生まれ。
1965年東京芸術大学ヴァイオリン科卒業後、
山本直純氏に作曲と指揮を師事。
「大江戸捜査網」(テレビ東京)、
「おていちゃん」(NHK朝のTV小説)、
「怪奇大作戦」(円谷プロ)他TV作品多数。
CM約1500曲。
NHK合唱コンクール課題曲なども手がける。
コンピュータ音楽にも精通。
現在、純正律の普及をライフワークに、
純正律音楽研究会を主宰。
洗足学園音楽大学講師・・・といった多彩な方です。

また、日本CI協会発行の
月刊誌『マクロビオティック』の巻頭エッセーなどでも、
「食に食材なら、音楽には音材」と題して、
人工的な平均律音階を「水道水」、
純正律音階を「岩清水」に例え、
これがまさしく「音材」である――、
料理にとって、どんな食材を用いるかが重要なように、
音楽にとっても、音材が重要だ――と、
音の自然食=ミネラルミュージクのすすめを、
分かりやすく説いておられます。

では、この音の自然食=純正律音楽は
現実の病棟で、どの程度の癒し効果、医療効果があるのか?
この興味津々な問題については、
当日の医学シンポジウムで、
玉木さんのバイオリン演奏の前に、
福田六花さんという41歳で通称・シンガーソング・ドクター。
若くて歌の上手いお医者さんが
講演してくれましたので、
これについては、明日また、話をいたしましょう。
題して
「純正律音楽で老人の徘徊、不穏が減った!
老人保健施設における純正律音楽の効用」
という、目からウロコのような講演です。


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2006年3月7日(火)

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