元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1289回
シンガーソング・ドクター登場

2月26日(日)に東京の科学技術館で開かれた、
「第16回、マクロビオティック医学シンポジウム」
の話の続きです。
中でも人気を博していたのが、
「純正律音楽がもたらす癒し効果」と題した、
作曲家・玉木博樹さんの
講演とバイオリンの生演奏でした。
http://www.midipal.co.jp/~archi/pms.html
ちなみに、純正律音楽とは、
ハーモニー(和音)がきれいに響く調律方法のことで、
癒しの効果があると言われているわけですが、
当日のシンポジウムでは、
玉木さんの演奏に先立って、
この純正律音楽を、自らの病院で実際に聞かせて
認知症患者の治療に使っている医師、
福田六花さんの話がありましたので、
これまた興味深い話でしたので、
その一部を紹介しておきます。

題して
「純正律音楽で老人の徘徊、不穏が減った!
 老人保健施設における純正律音楽の効用」
という講演です。

福田さんは、1965年生まれで、
聖マリアンナ医科大学大学院卒、医学博士、
1000例以上の手術を手掛けてきた外科医。
現在は、介護保険施設はなます施設長。
純正律音楽研究会理事・・・と、経歴はいかめしいのですが、
通称は「シンガーソング・ドクター」というユニークな肩書きで、
舞台に登場したスタイルも、ジーンズ姿で
ロングのカーリーヘアスタイル、まさに
「歌って演奏して作曲するお医者さん」なのです。
もちろん、バイオリニストの玉木博樹さんの演奏で、
純正律による自作曲を歌ってくれましたが、
これがじつに上手いのにはびっくりしました。
医師というと堅物ばかりと思っていましたが、
まさにトータルスタイルで患者を見てくれる
新しいタイプの医師が現れたものです。

さて、「なぜ、純正律音楽に医療効果があるのか?」
という話ですが
当日の福田医師の講演によると
「人間の体は調和によって成り立っているから、
 純粋調律の“純正律音楽”のハーモニーに
 癒し効果が強い。認知症も改善される」
というのです。

現実に、自らが施設長をしている
「介護保険施設はなます」では、待合室、内視鏡室、
理学療法リハビリ室に純正律音楽を流しているが、
お喋りがなくなり、ウトウト気持ちよく睡眠する人が増え、
肩や腰の痛みが和らいで、治療効果もあがったというのです。

ちなみに
「乳牛に純正律音楽を聞かせると搾乳量が3〜5%増える」
「認知症の患者に純正律音楽のクラッシクCD曲を聞かせると
 徘徊癖が減ってきた」
というデータが上がっているそうです。
ちなみに、演歌のような
平均律によるCDを聞かせたのではダメだそうで、
純粋な音階に調律された純正律音楽は、
脳波のうちの癒しの波長=
α波を増やすだけでなく、
より安らぎの波長といわれるΘ波も
増やすということも分かったそうです。
難病克服のホリスティックな医療分野も
領域がどんどん広がっているのですね。
詳しく知りたい人は、
福田さんのオフィシャルサイト、
以下のホームページで確かめてみてください。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~ricka/doctor/index.html


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2006年3月8日(水)

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