元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1304回
病院は「いのちの広場」であるべきだ

新雑誌「いのちの手帖」の巻末で大特集した
「もうひとつある ガンの治し方革命」という
ホリスティック医学の権威である帯津良一博士と、
中国の複合漢方薬・天仙液の開発者・王振国医師との
特別対談の抜粋の続きです。

ふたりの目指すところは、
病院=患者の家=いのちの広場という発想でした。
その部分をさらに抜粋しましょう。
            *
帯津 病いの中にあって、
   これまで通り、自分らしく生きることを
   可能にしてくれるもの、それこそ医療です。(略)

王  わたしたちの病院では、必要があれば、
    化学抗ガン剤も少々使いますが、体にダメージを与える、
    また、全身に疼痛が走るような辛い治療を行わない。
    漢方生薬から抽出した注射液を打ち、
    点滴をした後には、皆で、レクリエーションですね、
    談話室はもちろん、カラオケルームもあり、
    皆で、歌を歌ったり、色々話をしたり出来ます。
    家族揃って食事を楽しみたければ、
    自炊できる大きな厨房もあります。
    家族用の個室もセットします。
    漢方浴SPAや美容室もありますから、
    ここは自宅と同じ気分で暮らせるのです。(略)
    患者一人一人についての「人間性と個別化」を考えた
    中西医結合治療の実施こそ、
    転移と再発を防止し、
    多くの患者さんに
    希望をあたえることができると思っています。

帯津 ともすれば、ガン病棟に入院して、
    苦しみと痛みに耐えることが
    ガン治療と誤解している患者が多いと思います。
    今回、王さんの病院を見学してよく分かりました。
    玄関ロビーの内側には「患者之家」と
    大書されているのが印象的です。
    まさに、私も目指している、
    患者、家族、医療関係者が信頼して作る
    「いのちの場」としての病院が
    実現されつつあるのには驚きました。(略)

王  私も日本の帯津先生の病院を見学し、
    また著書も何冊も読んで勉強させてもらいましたが、
    国の事情が違っても、
    考えていることは非常に近い。
    これからあるべき「ガン治療革命」
    「ガン病院革命」の方向は同じです。
    まさに、患者の日常生活を丸ごと考えた
    「いのちの広場」に病院は変えるべきです。

            *

「これからの病院が変わる!
 これからの医師が変わる!
 これからの患者も変わる! 
 そして、病院を「いのちの広場」に変える!」
「ガンはあきらめてはいけません」 
「治療の選択肢はたくさんあります」
「病院を可能性を見つける“いのちの場”に変えましょう」――
これが帯津良一博士、王振国医師が共々に唱える、
もうひとつの新しい「ガンの治し方革命」のメッセージです。

興味のある人は、
一度、季刊「いのちの手帖」を手にしてみてください。
また、すでに、この対談を読まれた方も、
ただの読み捨てとして終えるのではなく、
これからの長い闘病設計、いや人生設計を
再考する上での発想転換の手立てとして、
また、等身大の治療を組み合わせるヒントとして、
応用してみていただきたいと思っています。


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2006年3月23日(木)

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