元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1341回
微笑功=笑いは健康の素

前回、電車やバスを待つ間にも出来る、
散歩やシャワー、
ベッドで寝ながらも出来る、
鵜沼式「簡単気功法」を紹介してきましたが、
なかなか楽しくて面白いと思いませんか?
退院後、心身のバランスを図る養生法としては最適です。

季刊「いのちの手帖」で連載中の
鍼灸師であり、気功師である
鵜沼宏樹さんは、帯津良一編「がんを治す在宅療法大事典」の中で、
まだまだ、たくさんの簡単気功法を解説していますので、
続けて紹介しましょう。
今回は「笑いは健康の素」=つまり、微笑功です。

       *

●微笑功
この功法は、文字どおり笑いを利用した気功です。
最近は「笑い」あるいは「笑顔」が免疫機能を高めるという
実験結果が報告されていますが、
気功では古くからこの笑いを功法に応用してきました。
ここでは二種類をご紹介します。
 
【情緒安定功】
この功法は立っても坐ってもよく、
自然な姿勢で行ないます。
ただ両側の親指の腹を中指のツメの角にあたる
中衝というツボにあてるという点だけ注意します。

目を軽く閉じ、顔の表情は笑った表情をつくり、
イメージで自分が「ハッハッハッ」と
笑っている情景を思い浮かべ、
その笑い声を聞きます。
実際には声を出しません。あくまでもイメージで行ないます。

五分程度練習したら「健康、健康」と黙念しながら
手をこすりあわせて目を開け終了します。
なお親指を中衝というツボにあてるのは、
このツボが心包経という経絡の上にあり、
情緒をコントロールする作用があるからです。

【微笑放鬆大法】
この功法は、仕事の合間、
あるいはちょっとした休みの時間に練習します。
まずその姿勢ですが、立っても坐っても、
寝っ転がって練習してもかまいません。
いちばんリラックスできる姿勢をとりますが、
だらけて内臓を圧迫したりしないことに注意します。

つぎにイメージを使います。
微笑みがまず眉間から始まり、徐々に頭部全体に広がり、
その波動がさらに胸部、上腹部、下腹部
そして全身に波及します。
全身が細胞単位で微笑みます。
全身の毛孔が開いて笑みを浮かべ、
全身の内臓の細胞ひとつひとつが笑っています。
全身の神経、骨髄も微笑んでいます。

そしてその笑いのバイブレーションが
体を越えて外界に広がって宇宙全体が微笑んでいます。
この状態を約五分間続け、
最後は両手をこすりあわせ、つぎに頭をこすってから、
目を開いて終了します。

           *

ガンは治療を終えて退院したからといって
「完治」できるものではありません。
再発、転移を防ぐには、薬にたよるだけでなく、
呼吸法や食事法に心する在宅療法=、
日ごろの養生がもっとも大切なのです。


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2006年4月29日(土)

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