元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1342回
再発転移を防ぐ「在宅養生法」(1)

前回まで、季刊「いのちの手帖」で連載中の
鍼灸師であり、気功師である
鵜沼宏樹さんが、
帯津良一編「がんを治す在宅療法大事典」の中で、
解説している、
「ちょっとした時間にも出来る簡単気功法」
のいくつかを紹介してきました。

気功法や食事法といった、
大病院では絶対に教えてくれない養生の大切さが
分かったと思います。
ガンで入院した人なら、誰でもが痛感していることでしょうが、
手術が終わって退院すれば、
主治医と言われる人も、
そう親身になって面倒は見てくれません。
「順調です。手術後は好きなものを食べてもいいですし、
 仕事でもゴルフでもどんどんやれますよ」
などと言われてその気になって、しばらくしているうちに、
再発転移する患者が多いのが現実です。

ガンは局所を切り取ったり、焼ききったりすれば
「完治」するほど、単純なものではありません。
いわば、突発性の老化現象のようなものですから、
免疫力や気力を落とさないように心することも、
再発転移を防ぐ方法なのです。
では、どうすればよいのでしょうか?

帯津良一編「がんを治す在宅療法大事典」のなかには、
じつに簡潔に「退院後の在宅療法」の大切さについて
提案されていますので、
そのポイントも、まとめて紹介しておきます。
ぜひ「在宅養生法」を身につけて、
元気に長生き、ときめいて生きていきましょう。

       *

【退院後の在宅療法こそ、がん克服の鍵】

手術をして病院を退院してからが、
実はがん治療にとって大事なときなのです。
手術が成功したから大丈夫ということではありません。
また「あとは運を天に任せる」
というものでもありません。
がんを生み出した自分自身の体と心を変革し、
がんを再び生じさせないことが最も重要なのです。

ところが、一般的には、手術が終われば、
治療はひとまず終了という傾向にあります。
体内に残っている微小ながん細胞を殺傷し、
再発を防止する目的で行なう
抗がん剤治療や放射線治療はありますが(補助療法)、
一部のがんを除いて有効性ははっきりしていません。
また、副作用が問題になるし、
何年も長期間にわたって継続できる治療でもありません。

あるいは、術後の食事の指導や
生活習慣に関する若干のアドバイスは
あったとしても、それは表層的で、
おざなりな指導であることが多いようです。
せいぜい「栄養のバランスをとってください」とか、
「適度な運動や睡眠をとってください」
といった程度のようです。


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2006年4月30日(日)

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