元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1415回
夏の食事こそデトックス(解毒)!

玄米菜食といえば、デトックス【解毒】という言葉が、
若い女性の間でも「ダイエット・キーワード」として流行して、
「食べたら出す」を旨とする
マクロビオティック玄米菜食法が急速に見直されています。
猛暑と冷房の夏こそ「デットクス」にこころする季節です。
肥満解消だけではありません。
疲労困憊、病状悪化、体調不良を正すには、
「排泄・解毒を促す」「腸内を酸化させない」
「血を綺麗にする」そして「体を温めておく」
決して、西洋医学の薬や西洋栄養学のサプリに頼るだけが
万能ではありません。

さて、再び隠れたブームのマクロビオティック玄米菜食法ですが、
新宿・伊勢丹にある「茶屋マクロビレストラン」や
竹橋・毎日新聞社ビルにある「クシ・ガーデン」などは
OLやヤングママたちで満員の盛況です。
まえにも紹介しましたが、
玄米粉=リブレフラワーを素材に取り入れた
「ブラッスリーポーム」といったフランス料理店も
虎ノ門に登場しました。

玄米菜食といっても、
昔のように芋や大根、
ニンジンの煮っころがしメニューだけではなく、
それぞれにソースが工夫されたり、
フレンチ風に、イタリアンにと、
その調理法もバラエティに富んできたようです。

さいきん、日本人も肉食脂食過多で体が酸性化しがちです。
繊維質の多いものを食し、
排泄をスムーズにすることで浄血し、
ガンなどの生活習慣難病を
未然に防ぐ効果が期待できるだけでなく、
肥満も抑える、さらに
心持も癒される=リラックスするというので、
自然環境を大切に考えるロハス族にも
人気を集めているようです。
また、マクロビオティックの料理教室も、
あいかわらずどこも大入り満員で、
個人の教室で生徒を募ったら、
定員10人のところ70人も応募者があり、
とうとう実技テストをやって選別したという話も聞きました。

さて、おさらいとなりますが、
マクロビオティックとはマクロ=偉大な、
ビオ=生命ということティック=術や学・・・
つまり「大いなる、いのちの理論と方法」という意味です。
これは別に欧米人が考えた食哲学ではなく、
「玄米こそいのちのバランスを図る最良の食材だ」
という考えを元に100年以上もまえに日本で編み出されものです。

それが、戦前戦後と桜沢如一さんや
久司道夫さんといった
熱心な食養指導者によって海外に喧伝され、
肉食過多の人の多いアメリカやヨーロッパで人気を博し、
これが逆輸入のようなかたちで、
いま日本の若い女性などに注目を集めているわけです。
さらにデトックス【解毒】という流行語とともに、
玄米菜食の効用が、水面下で認められてきているわけですから、
「そんな兎の餌みたいな料理はごめんだ」などと馬鹿にしないで、
あなたの家でも、一度は、挑戦してみましょう。

なにせ、これからは、医療改正で、病気になれば、
医療費の自己負担分がドスンとのしかかってくるのですから、
まず、食事から見直して、
わがいのちを上手に守っていくことが大切なのです。
まず、「入れるより出す」・・・
この夏からデトックス【解毒】な発想を身につけましょう。


←前回記事へ

2006年7月12日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ