元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1429回
美しく、若生きする

「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」という川柳が話題になり、
ロハス、デトックスといった言葉が流行語になって、
いかに、世の男性比べて、
女性が健康美容、はたまた難病予防に腐心して、
「いかに体によい食事をするか」
「いかに体から毒を出すか」といった
スローヘルスなライフスタイルに注目しているかという、
話の続きです。

とくに若い女性は「美しく、若生きダイエット」が主眼ですが、
中年男女にとっても、長寿社会になればなるほど、
「寝たきりで長生き」より
「元気で長生き」を思考することになります。

ロハスの考え方で、有機や無農薬の食品を摂り、
デットックスの考え方で、体内を綺麗にする・・・
つまり、「なるべく体にいい食品をいれ、
入れるだけでなく、それを素早く上手に排泄する」――、
この「毒だし法」が、美しく若く生きるコツだと、
多くの人たちがわかってきたわけです。

僕は、もう5年も前に
「ガンは食べて治す」という本を出版して、
玄米菜食の「食べたら出す」=「排泄効果」の知恵こそ、
ガンに負けない体質作りの近道だ、
元気で長生きの知恵だと書き下ろしたことがありました。

この本は、岩手の食生活アドバイサーの鈴木美感子さん
(ペンネーム・鈴木博子さん)との共著で、
すでに絶版になっていますが、
そのころ、新聞社に書評を頼んでも、
「えー? 玄米や野菜を
食べてガンが治るわけがないだろう」と物笑いにされたのが、
つい昨日のように思い出されます。
まだデトックス(解毒)という言葉もない時期で、
ガンも便秘も最新の化学薬で治る、
健康と美容にはサプリメントをたくさん飲め・・・、
と有名医師や栄養士がこぞって喧伝している時代でした。

もちろん、いまでも日本の医学界やマスコミは、
「切る、叩く、焼く」の西洋医学妄信主義で、
食養生思想など無視しているわけですが、
この飽食過食と食品汚染、
そして長寿難病時代を迎えた今、
医師や栄養士よりも先に、
肥満や中性脂肪を嫌う、一般の女性から、
「美しく若生き」の手立てとして、
デトックスの考え方が浸透してきたことは面白い現象ですね。

もちろん、デトックス(毒だし法)といっても、
●寒天、こんにゃくの食物繊維でお腹もスッキリ
●ミネラルウォーターダイエット
●体脂肪を減らす遠赤外線法
などなど、ちょっといかがわしいものから説得性の高いものまで、
ピンからキリまでいろいろありますが、
無理せずに、日常生活の中で自然に出来る
日本人らしいデトックス(毒だし法)は、
なんといっても、日本の伝統食の知恵を基盤とした、
マクロビオティック玄米菜食法にあると思います。

そしていま、
「初めてのマクロビオティック1週間でデトックス」
「デトックス・ダイエット―毒を出してきれいにやせる」
といった、マクロビオティック・デトックスの本も、
盛んに出版されるようになってきたのです。


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2006年7月26日(水)

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