元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1434回
<食卓汚染>と<食の堕落>

8月1日から全国書店で発売になる、
拙著・改訂版「しなやかな玄米菜食」は、
玄米菜食がいかに優れたバランス食であるか?
そして、いかにマクロビオティック玄米菜食法が
食べて出す=デトックス(毒だし法)の元祖であるか?
について詳しく改訂増補している――、

HIQの読者のみなさんに、
改訂版「しなやかな玄米菜食」の著者サイン入り本10冊を
プレゼントする――、という話の続きです。

というわけで、まだ、読んでいない方のために、
「薬だけでなく健康を食事から見直してみませんか?」
という、前書きの冒頭部分を紹介し、
この本の趣旨をお知らせしておきましょう。

      *

◇はじめに◇
食の危機、命の危機は
<食卓汚染>と<食の堕落>から始まった

「日本人は便利を得たかわりに心を失った」という人がいますが、
いまや「便利の代償に命を失いかねない」・・・こうした
食の危機の時代でしょう。
農林水産省や全国農業協同組合中央会の資料でも
明らかなように日本の食料自給率は40%、
穀物自給率は27%と年々下がっています。
農薬まみれの中国野菜や
防腐剤、発色剤まみれのアメリカの果物は、
発ガン性や神経障害の危険をもたらしました。

季節を問わず、
いつでも野菜や果物が口にできるという
便利さの代償は、
ガン、糖尿病といった生活習慣病を蔓延させました。
ファーストフードのハンバーグやポテト類、コンビニの弁当に、
子どもの小さな命は大きな心身の代償を
払わされているといったらよいでしょう。
まさにフードクライシス・食の危機です。

BSE、いわゆる狂牛病の事件を思い出してみましょう。
牛の成長を促すのに、
いわば「人間に人間の骨肉を食べさせる」にも似た
生態系を破る愚行が、
この地球上で平気でまかり通っている・・・
これが食の危機、命の危機を象徴しているわけです。

では、この食の危機(フード・クライシス)を
解決する方法があるのでしょうか?
大抵の識者は政府や監督官庁の責任を追及します。
もちろん、食料政策の杜撰さをケシからん!
と糾弾するのは当然のことですが、
これだけであなたの命を守れるとは思えません。
なぜか?
食の危機を引き起こす原因は
垂れ流しの<食卓汚染>だけではないからです。

1970年代に始まった高度経済成長は
農業の工業化と食品輸入拡大化を推進し、
高タンパク、高脂質の肉や揚げ物を好む
欧米式の食生活に日本人が慣らされてしまったからです。
栄養バランスの優れた
日本古来の食の知恵を忘れさせる<食の堕落>が
始まってしまったからです。


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2006年7月31日(月)

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