元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1452回
「地パン」って何?

いまは絶版となってしまった、
僕と、岩手の食生活アドバイザーの
鈴木美感子さん(ペンネーム 鈴木博子)の
共著「ガンは食べて治す」(ぴいぷる社)
という本から紹介する、
「Q&A問答集=毎日楽しみながら出来る
「食養生法」のABC」を何回か抜粋紹介してきましたが、
あまり長く続くと、飽きがくるでしょうから、
また、続きは改めて掲載するとして、
今日は、話題を変えましょう。

まえに『「ロハス」「デトックス」そして
「マクロビオティック」という「美しく若生き」する
心身と生活環境の改善のキーワードが、
女性の間で人気だ』という話を書きましたが、
先日、スローヘルスの会にも、時折、参加していただいている、
広洋社という広告会社の会長の黒田常俊さんと食事をしまして、
いろいろ心身にやさしい自然食品の話で盛り上がりました。

その日、同伴していただいたのが、一ノ宮道瑠さんという
(株)サンレホルム※1の社長で、
ハーブやプロポリスなどの植物療法を基本とした
自然食品を販売している人でしたから、
話が、いきおい「農薬や化学添加物の弊害をなくし、
自然共生の環境つくりをしていかねばならない」という、
スローヘルスな話に
進んで行ったことはいうまでもありません。

さて、その日、お土産にいただいた
自然酵母のパンがありました。
「あまみパン」という製品ですが、
数分、温めて食べてみると、お腹にとろけていくようで、
ほかほかと美味しくて、なんとなく懐かしくて
体にやさしいパンという食感なのですね。

このパンは、一ノ宮さんのお知り合いの
(株)銀嶺食品(社長・大橋雄二さん)※2
手掛けているもの。「地ぱん」と命名して、
健康にこだわったパンを作り続けている会社です。
地パンの「地」は、地酒とか地ビールの「地」というわけです。
いろいろ国産有機の雑穀、野菜、野草などを生かした
自然酵母パンを作っているそうです。

ご存知のように、いま市販されているパンは、
大半が輸入小麦で作られたもの。
輸入小麦は日本にくるまでに、栽培時だけでなく、
収穫時や運搬中に防虫、防腐のために
何度も何度も燻蒸され、
この農薬の残留濃度が体に危険をもたらすわけです。
(この問題はポストハーベストといわれます)
いま日本の農薬の使用基準が厳しくなっていますが、
国内産小麦の自給率は15%〜16%、
残りの84〜85%は外国からの輸入に頼っているのが現実です。

さて、僕も、自然酵母パンは、自然食品店で探しては、
おやつ代わりにときどき食していますが、
この「地ぱん」=「あまみパン」は,
「国産有機大豆を複数の有用微生物により熟成させた
乳酸菌マイクロ熟成エキスと、
活性力に優れたカリウムCRK40でろ過した水を使用。
腸内環境に着目して生まれた腸元気パン」と
説明書きに謳われています。

これからの長寿時代を「美しく若生き」していくためには、
パンひとつにしても、薬害がなく、
吸収や排泄に優れたものを選んでいくことが大切です。
美味しい「地パン」を探すことも、
やがてスローヘルスな常識となるのではないでしょうか?


※1 http://www.sun-reform.co.jp
※2 http://www.ginray.jp


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2006年8月18日(金)

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