元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1461回
新しい「いのち学」のかたち

このコラムでは何度も書いていますが、
ただ無謀な拡大手術や大量の化学薬に耐えるのではなく、
ガンの患者自らが持っている「自然治癒力」を大切にして、
心身の生命エネルギーを高めること大事だ――、
また、医師や家族、友人と協力して
生命エネルギーの「いい環境場」を作っていくことが大切だ――
「小さなこころのトキメキ」を抱くことが、
いかにいのち全体に影響を及ぼすエネルギーとなるか――、
このホリスティックな発想こそ、
ガンに負けない、いのちの「創造」のポイントです。

これからは、スローヘルス患者学、
つまり、創延命患者学の時代の到来です。
昔から「医師は神様」と崇められ、
ただ畏敬の念で見られていましたが、
いうまでもなく「患者が主治医」のいのちの時代です。
これからは、患者主体のいのちの時代です。

内外の諺に「病気は患者が治して医師が包帯を巻く」
「医者は治療の伴走者」という医療金言があります。
「久病良医」とは、長患いした患者こそ優秀な医者だ
といった意味合いです。
患者がいかに自らのいのちの「ときめき」を大切に出来るか?
これが「ゆったり、いきいき延命学」の
大切なポイントだと思います。

よく、東洋医学や心理療法、代替療法を
エビデンス(立証性)のない、
まやかし治療だと多くの医師たちが批判し、無視します。
本来、自由発想が使命であるはずのマスメディアも
西洋医学一辺倒の現状医学システムに追従し、
蔓延するガン患者のための新しい「いのち学」への提案にしても、
いまひとつ勇気を発揮していません。

現実の医療のみならず学校教育ではどうでしょうか? 
すべての学問が物心二元論に基づいていていますから、
精神世界や異次元世界の発想などは教えません。
代替療法、漢方療法などを受けたいなどといったら
大病院では頭から否定されます。
夢や瞑想で心の治療をしよう、
人生の方針を占おうなどといったら、
少し、頭のおかしい人と決め付けられるのが落ちでしょう。

ガンと宣告されれば、誰しもが頭の中が真っ白になります。
しかし、ガンは「あわてたり」、
現実の治療法に「あきらめたり」してはなりません。
巷間いわれるように、ガン宣告即=死ではありませんから、
わが身で「ガンについて」「いのちについて」
研究する時間はあります。

さらに長く患者を続ければ続けるほど、
「一発完治の万能特効薬などない」
「医師は神様ではない」といったことも分かってきます。
長患いをして、いのちの深奥を知れば知るほど、
多くの患者はわがいのちが機械部品や実験マウスとは違う。
精神的な世界や、大いなるいのちのエネルギーといった
霊性の世界と、
わがいのちが繋がっていることに気づくことになります。

もちろん、医師もいまの西洋医学の限界はわかっているのですが、
制度上、情報を公開しないで済んできるだけの話なのです。
インターネットによる情報時代は
「人間は臓器機械にあらず」いうことを
多くの患者に知らしめていますから、
21世紀のガン医学=いのち学は、
ただのメス捌きのような医療技術や
劇薬開発を競い合うだけでは通用しなくなるはずです。
なんとしても、より高次元の「いのち学」へ、
「延命学」へ、その持てる知性的なパワーを発揮しないと、
もはや「医学」とはいえなくなるに違いありません。


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2006年8月27日(日)

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