元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1466回
「いのちの手帖」第2号、本日発売!

お待たせしましたが、
季刊「いのちの手帳」第2号が出来あがりました。
おかげさまで、創刊号は増刷もさせていただき、
全国の患者や家族の方々、
またいつもスローヘルスの活動を支援して頂いている企業の方々、
そしてHIQの読者のみなさん・・・、
たくさんの方々にご購読いただき、
また激励の手紙やメールをいただきました。
改めて御礼を申し上げます。

さて、第2号は、30名を超える方々から
寄稿をいただき、16ページ増ページの
総頁124ページの特大号としてお届けします。

まず、スローヘルス研究会の最高顧問である
帯津良一博士の巻頭言「大いなるいのち――草原の輝き」を始め、
直木賞最長老作家でもある邱永漢先生、
芥川賞作家で詩人の三木卓さんほか
著名作家のみなさんからも
心温まる特別エッセイを寄稿していただきました。

HIQの邱永漢さんには、
「いのちの金言集」を連載していただくことになり、
今回は「気平らかなれば 一生は楽し」と題するエッセイです。

「好きな文句をいくつか思い出しました。
その一つは「氣平一生楽」(氣平らかなれば一生は楽し)――、
この金言は、カッと頭に血がのぼるような生き方をやめて、
できるだけ穏やかに生きる術を心得るようになれば、
人生は楽しいものになるというほどの意味です。

これは私が発明した金言名句ではありません。
かつて北京大学の校長をやっていた辜鴻銘が
日本へ来た時、日本人の友人のために短冊に書いたもの(略)

辜鴻銘のことについては
芥川龍之介の「支那遊記」という本の中に出てきます。
自分が北京に行くことになったら、
友人に「紫禁城見ざるも可なり、
辜鴻銘逢わざるべからず」と言われて、
わざわざ尋ねて行った時のことが記述されています。

辜鴻銘は南はペナン島に生まれ、
西はエヂンバラ大学に学び、東は日本婦人を娶り、
北は北京大学の校長をやったので、
自ら東西南北を號した頑固な
東洋思想の塊りのような人でした。

この人には
「ザ・スピリット・オブ・チャイニーズ・ピープル」という
英文の著書が残っていますが
西洋文明の洗礼を受けた反動として長衫を着用、
辮髪を結うといういで立ちをしていました。
或る時、爺さんの辮髪をイギリス人が、
つかんで「ピッグス・テイル」(豚の尻尾)とあざわらったら、
すぐさま相手のネクタイをつかみかえして
「ドッグズ・リング」(犬の首輪)と言いかえしたという
逸話が残っています。(略)」

どうです? とても、心の滋養になるエッセイでしょう。
「いのちの手帖」は、ガンなどの難病患者や家族の方々と
一緒に「いのち」「希望」「勇気」について考える広場、
いわば「心のマッサージ」読本なのですが
こと、治療法や養生法だけでなく、
この長寿災難時代を元気でゆったり生き抜くための
処世の知恵がたっぷりと詰まっていますから、
創刊号に続いて読んでみてください。
「いのちの手帖」第2号(定価800円税込、送料無料サービス)の
購読希望の方は、別掲の「購読の手引き」を読んで、
手続きしてください。


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2006年9月1日(金)

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