元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1498回
「帯津良一VS王振国」の新刊書

「いのちの手帖」創刊号の巻末大特集に
「もうひとつある ガンの治し方革命」と題して、
ホリスティック医学の権威である帯津良一博士と、
中国の複合漢方薬・天仙液の開発者・王振国医師による、
「これからの患者はもちろん、医者も病院も、
人間丸ごとの治療発想に切り替えるべきだ」
という、6時間に及ぶ徹底対談を掲載したことがあります。

この9月25日、
この対談に加筆し、ふたりの医師の書下ろしを合わせて
新たに構成された新刊書、
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
( K&Bパブリッシャーズ刊)が発売されました。
内容は、西洋医学と中国医学の長所を取り入れた
「中西医結合医療」から、さらに「からだ」だけでなく
「こころ」「いのち」の全てを診る「ホリスティック医療」まで、
中西医結合医療とホリスティック医療の世界的権威が、
「新しいガン治療」について語り合い、提言したもので、
これからの新しい「ガン治療」の実践書として
期待される最新刊書籍です。

帯津博士は、このコラムでも何度も紹介しておりますので
ご存知の方は多いわけですが、
四半世紀まえから中西医結合医療を実践し、
ホリスティックなアプローチによるガン治療の草分けであり、
世界的権威として知られております。
西洋医学はもちろん、
さまざまな治療法を実践。漢方薬、ホメオパシー、
気功、鍼灸、食事療法、心理療法、
健康補助食品などの代替医療を積極的に取り入れており、
大学病院でみななされた患者さんで、
病院は列を成しております。

一方、王医師は、複合漢方薬の「天仙丸」「天仙液」を研究開し、
また、中西医結合医療では中国の第一人者です。
第1回中国十人傑出青年に表彰されたのをはじめ、
世界個人研究最高発明賞、ベルギー王国栄誉勲章の受章など、
世界各国でも高い評価を受けております。

ふたりは、医学の出発点では、
西洋医学と中国医学と立場を異にしておりましたが、
多くのガン患者を治療する中で、
それぞれの医療の限界を知り、
西洋医学と中国医学の長所を取り入れた
統合的な医療を、誰よりも早く治療実践に移した医師なわけです。
ただ、双方の医学のいいところ取りをする機械的な発想を避けて、
身体のみならず、こころも、いのちも
人間丸ごとを診る、
ホリスティック医療のさきがけとなったわけですから、
この新刊は、まさに、
もう一つの新しいガン治療を語るにふさわしい、
現代医学の「巨人」の共著となったわけです。

じつは、この対談については、このコラムでもすでに
抜粋紹介したことがありますが、
昨年、9月、帯津博士と香港旅行を企画し、
香港の隣、中国・珠海にある
王医師のユニークな病院を
視察訪問したことがキッカケで生まれました。
日本における僕の主治医が帯津博士であり、
中国での最も親しい医師が王医師であるために、
対談の司会までおおせつかったものです。

巻末に、漢方複合薬・天仙液に関する、
専門的な内外の研究論文や
試験報告も掲載された340ページの分厚い本ですが、
内容は、多くの患者と家族のみなさんに、
これからの患者本位の新しい治療や病院のあり方が、
分かり易く、エピソードを交えながら語られ、
書き下ろされていますから、ぜひ読んで、
これからの治療計画の参考にしたらよいと考えます。


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2006年10月3日(火)

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