元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1499回
「帯津良一VS王振国」の新刊書(2)

この9月25日、発売された、
日中両国を代表するホリスティックな医師、
帯津良一博士と王振国医師の
新刊共著「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
(K&Bパブリッシャーズ刊)の話の続きです。

内容は、西洋医学と中国医学の長所を取り入れた
「中西医結合医療」から、さらに「からだ」だけでなく
「こころ」「いのち」の全てを診る「ホリスティック医療」まで、
中西医結合医療とホリスティック医療の世界的権威が、
「新しいガン治療」について語り合い、提言したもので、
これからの新しい「ガン治療」の実践書として
期待される最新刊書籍です。

        *

帯津 西洋医学による治療はどれもこれも
「ガン細胞は叩くが、正常細胞も叩く」という手荒い治療ですから、
私どもの病院に駆け込んでくる
患者さんたちの苦しみや痛みを見るにつけ、
西洋医学による治療の限界を、
だれよりも肌身で感じ取っていたわけです。

  もっと「身体に優しいガン治療」はできないのか
ということで、
人間の身体全体のバランスから診る「中国医学」と、
細胞の細部から診る「西洋医学」の長所を組み合わせた
中西医結合を含めた
「ガン統合医療」の病院を開設しようというのが、
私の長年の夢でした。

       *

本文には、それぞれの医師の
ちょっと専門的な哲学ばかりではなく、
具体的な治療養生の報告例が、詳しく書かれていますから、
ただ「壊れた機械を直す」ようなマニュアル治療に
不安を抱いている人は、参考になる一冊です。

ちなみに、ふたりは、はじめて対面したわけではなく、
中西医結合治療といった新しいガン治療の道を模索しはじめた、
20年ほどまえに、親しく、将来の医学のあり方を
語り合った仲だったのです。
このあたりの喜びも悲しみも交えた、
それぞれの孤軍奮闘の履歴も、
この本でも明らかにされています。

          *

 「ガン治療革命」については、私も論文や講演で、
ずいぶん明らかにして、
米国のメディアにもとりあげられていますが、
帯津先生もたくさんの著書を書かれていますね。
日本の友人から聞いた話では、
先生のニックネームは「マンスリー オビツ」、
つまり「月刊帯津」・・・、
月に1回のスピードで本を書いておられるとか?

帯津 昔から本を読むのも書くのも好きでしたから、
書いた本は70冊は超えたと思います。

 たしか、帯津先生には、ヘルス・レボリューション・・・
「健康革命」という本がありますよね。

帯津 はい。私の処女作に近い時代のもので、
(注・1989年・現代書林・刊)で、
まさに「心身一如」の医療を提唱する、
僕の「ガン治療革命」の発想の原点です。

 この本にはとても触発されました。(略)

            *

四半世紀にわたる、ふたりの新しいガン治療への挑戦は、
いまなお西洋医学一辺倒の医療体制の中では、
まだまだ孤軍奮闘中ですが、
この長寿災難時代というガン蔓延の時代を迎えて、
患者の間からは大きな期待の声が寄せられているようです。


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2006年10月4日(水)

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