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         第1526回 
          脳神経外科医師の「大腸ガン克服記」 
        10月14日(土)、帯津良一博士と王振国医師の新刊共著 
          「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」 
          (K&Bパブリッシャーズ刊)の発刊を記念して 
          国際医学セミナーが開かれました。 
          講演会のテーマは、 
          「新しいガン治療――本当に患者が納得できるガン治療とは何か」 
          (国際癌病康復協会主催、漢方健康ネットワーク協賛) 
          というもので、 
          手術、抗ガン剤、放射線といった通常医療にとどまらない、 
          中西医結合医学、漢方医学、ホリスティック医学・・・ 
          といった、古くて新しいガン治療の最前線の研究を発表する講演会です。 
          講師は以下のようなラインアップでした。 
           
          ●台湾の国家衛生研究院行政所所長 ョ基銘(らい きめい)医師 
          「抗ガン漢方によるガン抑制メカニズム」 
          ●キャンサーフリートピア代表 三好立医師 
          「セカンドオピニオン専門医によるガン治療のアドバイス」 
          ●台中市林新医院医療副院長(脳神経外科医) 許達夫(きょ だふ)医師 
          「わたしの大腸ガン・克服記」 
          ●帯津三敬病院名誉院長帯津良一 
          「いのちの可能性を生かすホリスティック医療の時代」 
           
          今回は、台中市林新医院医療副院長(脳神経外科医)の 
          許達夫(きょ だふ)医師による、 
          「わたしの大腸ガン・克服記」という講演の抜粋紹介です。 
           
          許医師は、この20年の臨床経験を持ち、 
          10000例にのぼる手術を行ってきた 
          ベテランの脳神経外科医師ですが、 
          4年前に、大腸ガンを宣告された方です。 
          しかし、手術を避けて、独自の「自然療法」の組み合わせで 
          延命した患者でもありますから、ただの理論だけでなく、 
          まさに、これからの 
          ホリスティックな治療法への体験的な提案や 
          処世の知恵の詰まった話ですから、大腸ガンはもちろん、 
          消化器系のガンに悩む人には参考になることが多いと思います。 
           
          ちなみに、許達夫(きょ だふ)医師の経歴は以下です。 
          台湾台中市林新医院医療副院長、脳神経外科専門医、 
          1949年4月台湾台南生まれ。 
          1974年、台北医学院大学卒業、台湾林口長庚医院外科、 
          台南奇美医院脳神経外科医長、嘉義聖馬爾定医院、医療副院長、 
          台湾台中中山医学院付属孫中山医学センター 
          脳神経治療研究センター(NCRC)主任を歴任。 
          台湾で初めて、6年間の脳神経外科特別訓練を受け、 
          認可脳神経外科専門医として、国内外で高い評価を受けている。 
          1988年から中華民国外科医学会医療品質委員会委員を歴任、 
          台中林新医院脳神経外科医長、 
          自然医学診療センター責任者に就任。 
                      * 
          私は20数年、脳神経外科医として医療に携わってきたのですが、 
          4年前に、ステージ3期の大腸ガンを宣告されました。 
          5センチの腫瘍が発見され、 
          すでにリンパにも転移しておりました。 
          しかし、1クールの抗ガン剤療法と放射線治療を受けた後は、 
          手術は断り、中国医学伝統の養生法を組み合わせる 
          “自然療法”によってガンを克服する、 
          いやガンと共生する道を選びました。 
           
          台湾でも毎年30万人近い人がガンで亡くなっています。 
          60歳、70歳の老人だけではありません。 
          最近では「8歳の少女がガンで亡くなる」という 
          驚くべきニュースが、新聞に報じられ、 
          その猛威に多くの人たちが愕然とさせられました。 
           
          というわけで、脳外科医としての仕事だけでなく、 
          ガン患者のみなさんの相談に乗り、 
          世界のガン患者をお助けすることもはじめたわけです。 
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