元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1532回
子どもの肥満・・・元凶はパン食にあり

前回まで、10月14日に開かれた国際医学セミナー
「新しいガン治療――本当に患者が納得できるガン治療とは何か」
について、ちょっと長めに紹介してきましたが、
秋は、全国で、たくさんの医学セミナーが開かれ、
僕も、このほか、いくつかのホリスティックな考え方の
医学セミナーに参加して、いろいろ勉強してまいりました。

そのひとつで、とても興味深かったのが、
東京「こまばエミナース」で開かれた、
日本CI協会主催のセミナーで、
ベストセラー書「粗食のすすめ」で
おなじみの幕内秀夫さんの講演でした。
演題は『じょうぶな子どもをつくる基本食』というものです。
「子どもの肥満、心臓や脳の病気の原因はパン食にあり」
というもので、
その最たる元凶が「学校給食のパン食」
「いまこそ日本人はお米=米食=ご飯を見直そう」
という考え方です。

そんなこと分かっているよ・・・という人も
結構、多いと思いますが、
僕たちの周りの食環境の荒廃は目に余るものがあり、
大人ばかりか、子どもの時から、
知らず知らずのうちに欧米かぶれした、
高たんぱく、高脂質、そして食品汚染の中に、
家族もろとも身を浸しているわけです。
これはおかしい、でも「粗食にしろ、ご飯食にしろ」
といっても実際にどうしたらいいの?
というわけで、当日も、ヤングママさんたちが
熱心に聞いておりました。

幕内さんの講演は、
冒頭からとてもショッキングなデータから始まりました。
肥満や心臓疾患の原因となる、
総コレステロール値の適正域は200( mg/dl)未満といわれますが、
200以上の小学生が増えているというデータです。
「小学3年、4年=女子23.6%、男子13.6%
 小学5年、6年=女子16.5%、15.6%」

これは、子どもの食生活の実際が、
パン食&副菜中心主義に落ちっている結果だというのです。
「いまの栄養学では、
子どもには好き嫌いがあるといって
実は副菜のバランスを図っているがことがおかしい。
人間は70%がでんぷんと水のカロリーの選択で成長するもので、
副菜の影響は30%にすぎない」
そのパン食や副菜(ジュースやポテトフライなど)は
「甘くする」「揚げる」メニューばかりとなるから、
小学生にも肥満や心臓疾患の予備軍が
たくさん出ているというわけです。

また、幕内さんは、お母さんと子どもの食生活の違いも
分かり易く明らかにして、いかにパン食や甘み、揚げ物まみれ,
さらに化学添加物の弊害が大きいかを教えてくれていました。
「いい食事の基本は、母乳なんです。
つまり、本来の赤ちゃんの食事が満点。
母乳を100点とすれば、重湯が90点、お粥が80点、
そしてご飯が70点」
ですから、子ども
70%をご飯、あと30%で副菜を
工夫すればよろしいというわけです。
おまけに「いまのパンは、砂糖まみれ」ですから、
美味しいと感じるわけですが、
これはお菓子やケーキのおやつ類、
はたまた、お酒やタバコと同じ仲間の嗜好品と思え・・・
という忠告です。

では、食生活はどうすればよいのか?
幕内さんは「ごはんをしっかり食べさせる」
「カタカナ主食は、日曜日」など
『じょうぶな子どもをつくる基本食』の
10か条を上げておられました。


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2006年11月6日(月)

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