元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1591回
いのちの手帖!「回し読み」の輪

エッセイ特集「病院では聞けないホントの話」
エッセイ特集「からだにいいことしてますか?」
エッセイ特集「明日を見つめて・・・、ガンが教えてくれたこと」、
そして、マスコミに乳ガン告白をした女優の宮崎ますみさんと、
気鋭のスピリチャル・カウンセラーとして注目されている
洞沢鯉江さんの
「自分を輝かせるためのトキメキ対談」などなど・・・、
年頭早々、次号「いのちの手帖」NO3春号で、
スローヘルス研究会編集部が準備している、
「希望のメッセージ」のさわりを予告させていただきました。

詳しい内容は、3月1日発売予定ですので、
もう少しお待ち下さい。
ともあれ、患者、健常者を問わず、
また老若男女を問わず、だれしもが「いのちの重み」「心の病」を
これほど痛感する時代はないと思います。

とくに、ガンはふたりに一人がかかる
宿命病だともいわれる時代となりましたから、
エーッ? あれほど元気な人が?
という方がガンで倒れて電話をしてくる――、
また、この寒さの中で、風邪で症状をこじらせ、
残念無念にも他界される患者さんの訃報も絶えません。
このコラムのタイトルではありませんが、
「気がつけばガン」「明日はわが身」という事態が、
あちこちに多発して、ご家族の心配はたえないわけです。
みなさんの周りではどうでしょうか?

「いのちの手帖」は、小さい雑誌ですが、
そうした突然襲う災難を、少しでも避けつつ、
『より長く、よい時間を過ごしましょう』
『希望こそ良薬です、あきらめは毒薬です』
と、勇気のメッセージを送ろうと、思いついて発刊したものです。

ところで、昨年、ある老俳優が
膀胱がんで入院されたので、お見舞いに行ったのですが、
病室に入って驚きました。
送っておいた「いのちの手帖」の創刊号と
第2号に赤線がたくさん引いてあって、
雑誌が擦り切れるほど、ボロボロになっているのです。
「すっかり、大部屋の患者さんとも仲良くなって、
挨拶代わりに、この雑誌を貸したら、
次々と、隣のベッドに廻っていって、
こんなになってしまったんです」と、
うれしそうに笑うので、もう一冊ずつ、置いてきました。

別に、この雑誌、大した宣伝をしているのではないですが、
どうやら、病院から病院へ、病室から病室へ、
ヒタヒタと口コミで伝わっているようなのです。
こちらの編集部に購読申し込みをしてくる方から、
「○○病院のロビーにおいてあった創刊号を読みました。
とても勇気をいただきました。
ぜひ、第2号も読みたいのでお願いします」
といったメールが何通もきます。

また、海外通販は原則としてやっていないのですが、
先日も、カナダ在住の熱心な女性読者がいて、
どうしてもというので、創刊号と第2号を送りました。
「大変お手数とご迷惑をおかけしました。
雑誌はこちらで癌と戦っている日本人たちと
拝読させていただきます。
関根さんもお身体お大事に」
早速、お礼のメールが飛び込んできました。
あちこちで
「いのちの手帖」の回し読みの輪が広がっているようで、
編集部一同、心から喜んでおります。

ガン患者や家族のエッセイを収録した雑誌など、
一般の出版社では儲からないといって敬遠しますから、
まさに、数少ない「いのちの広場」として、
こうした雑誌の役割は大きいのだなと実感しているわけです。


←前回記事へ

2007年1月4日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ