元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1612回
ガン克服!スローヘルス3原則

最近は、人間のいのちを壊れた機械のように扱う
「部品修理医学」だけでは、
もうこの複雑化したガンという
突発性老化病=生活習慣難病は治まらないことが、
患者サイドから見抜かれてきたようです。

もちろん、立証性が低い、
非通常治療や健康食品に対する
過剰な氾濫にはチェックが必要ですが、
そのまえに正すべきは、
通常医療におけるガン治療の「功」と「罪」を情報公開し、
この長寿災難時代、
さらに高度情報社会に対応した
患者実態に見合った医療システム=
より高次元の“いのち学”システムを
創りあげる時代が来たと思います。

というわけで、僕たちの研究会では
「スローヘルス患者学」を提唱し、
この長寿災難時代にこそ、一人一人が、
ゆったり長生きできることが、創造的患者学だと
提案しているわけです。

西洋医学の治療法だけでなく
代替療法も組み合わせて、
自分に合った治療設計を考えることが
いかに大切か? 
退院後も食事療法など免疫力を高め、
ガンに負けない体質を作る
生活習慣の改善がいかに大切か? 
スローヘルス健康法とは、
闇雲に病院や医師に、いのちを預けてはいけない。
「自分の身は自分たちで守る」
「己のいのちは己で創る」という
患者自立の発想です。

ガンという人生最大の危機を迎えたときこそ、
勇気を奮い立たせて、
次なる「自らの人生を創る」=
この創造的延命学の知恵を身につけるべきです。
ここに人間らしい生き方の原点が
あるのではないですか?

患者が納得できない乱暴な治療で命を失ったら、
たった一回の人生、元も子もありません。
「医師は神様にあらず」
「医師は機械の修理工にあらず」です。
人間本来がもつ自然治癒力を大切にし、
大自然のエネルギーと共生を考える
発想転換が大事だと思います。
帯津良一博士は
「医師は修理工ではなく、いのちの場を作る庭師だ」
と断言しています。

患者と家族と心ある医師、
そして有機農園の人たちとも手を繋ぎ、
たえず、こころに希望とときめきを起こすことによって、
人間本来の「いのちの絆」=「生活環境の場」を
しっかり作る考え方が
「スローヘルス患者会」の活動です。
ただ漫然と病院に通うだけでなく、
もっと大きな「いのちの広場」
「元気のフォーラム」を作ろうと考えているわけです。

その活動には、3つの実践原則があります。
(1)しなやかな「ネットワーク」を作る
(2)しなやかな「ライフライン」を作る
(3)しなやかな「バトンタッチ」を作る・・・


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2007年1月25日(木)

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