元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1622回
いのちの「トキメキ」本(1)

前回、3月1日発売の
「いのちの手帖」第3号の書評コーナーで、
「ガン延命学新書〜希望こそ良薬 あきらめは毒薬〜」を
5名様にプレゼント!という企画を掲載します――、
もうすでに読んだ方も、ぜひ応募していただき、
もし当選したら、友人や知人で、
ガンの脅威に悩んでいる人に回してください――、
と、お知らせしましたが、「いのちの手帖」という雑誌では、
この書評ページもなかなか好評なんです。

一般雑誌の書評や健康雑誌の本の紹介というと、
どうしてもベストセラーや薬のPRまがいの本ばかりで、
本当に、からだ、こころ、いのちを
癒してくれる本が紹介されることが少ないからです。
というわけで、「いのちの手帖」第3号でも
いくつか心温まる本や
魂の成長を高める本を紹介しようと思っています。
ちょっと予告編のようになりますが、最近、僕が読んだ本で、
スローヘルスな養生に役に立つ本をいくつか紹介しますので、
気の向いたときに手にとって見てください。
あなたの頭の中がクリアになって、
それこそ、新しいトキメキを感じるかもしれません。

 *

●人生の記憶が織り成す、色とりどりの万華鏡の世界
「カーライルの家」
(安岡章太郎・著 講談社刊) 2625円税込


現役最古参の芥川賞作家・安岡章太郎さんといえば、
感情の思うがままに筆を走らせる随想・紀行、逍遥文学の名手。
「アメリカ感情旅行」「ソビエト感情旅行」
「歴史への感情旅行 」といった独自の批評眼に満ちた随想を、
若き日に愛読した読者は多いはずだ。
今回、86歳にして刊行された書は、
おそらく最後の名品となるだろう。

ちなみに「逍遥」(しょうよう)とは、
そこここをぶらぶらと歩くこと、
また心を俗世間の外に遊ばせて
悠々自適して楽しむ意味合いだろうが、
著者は80歳を超えてロンドンに旅し、
この近刊に納められた2編で、
まさに時空自在に魂の散歩を愉しんでいる。
前半の「危うい記憶」では、奈良に鎌倉に、
果ては満州の荒野に小林秀雄への思いを馳せる。
後半の「カーライルの家」では、瞑濛(めいもう)たる
ロンドンの霧の中で夏目漱石と語らう。
長い長い人生の記憶が織り成す、色とりどりの万華鏡の世界だ。
我に返る貴重な時間を与えてくれる珠玉の一冊である。

●パワースポット=「神聖な地形」に旅するなら・・・
「聖なる土地の力」
(マーティン・グレイ著 バジリコ)1680円税込

25年間に、世界100ヶ国1000箇所の聖域(サンクチュアリ)を訪れ、
100箇所を写真つきで紹介した本。
中で「神聖な山」「神聖な水域」といったパワースポットには、
古来から「神聖な地形」があると分析。
オーストラリアのアボリジニが神聖視したエアーズロック、
日本の熊野曼荼羅ゾーン、中国の風水寺院群、
ギリシャローマの十二星座宮殿群、
イギリスやフランスの五角星ペンタグラム・レイラインゾーン、
ナスカ地上絵のような中南米の巨大標識地帯・・・などをあげ、
聖域には、「場所ごとに、体を癒す、心に啓発の光を与える、
創造力を高める、霊能力を育てる、
魂に人生に本当の目的を悟らせる、
といったいろいろな力が宿っているのです」と書き記す。

海外旅行というと、大抵の人が、
こうしたエネルギーに満ちた場所に、
知らず知らずのうちに出かけてしまう。
何らかのリフレッシュ効果を得て帰ってくるわけだから、
信じるかどうかは別にして、
旅行前には観光ガイドブックだけでなく、
こうした本も読んでおいたらどうだろうか?


←前回記事へ

2007年2月4日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ