元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1628回
元気に若生き!自然療法のブーム

僕はガンになって9年目になります。
最初、惨い手術は拒否したものの、
抗癌剤と放射線の副作用の疼痛で、人生がいやになるほど
辛い目に会いましたが、
漢方、サプリメントといったいわゆる代替療法の併用、
さらに退院後は、
マクロビオティック玄米菜食法を続けることによって、
幸運にも、体質改善に成功して、
こうして9年、再発もなく幸いにも延命できたわけです。

その間、拡大手術や大量抗ガン剤投与で、
死を早めた同僚をたくさんみて参りましたから、
「治療で死を早めるような」病院に長居することは、
つくづくムダだと思うようになりました。
大学病院の医師は
「エビデンス(立証性)がない治療はいかがわしい」の一点張り。
ただ、ひとつの薬、ひとつの手術の立証性(エビデンス)を
実験しているに過ぎませんから、
ガンのような複雑に込み入っている体質病には、
持続的な処方とはならないわけです。
そのエビデンスたるや、このコラムで何度も書いているように、
化学抗ガン剤の治癒奏効率とは
「20%前後」で承認されているに過ぎません。
遺伝子学や生物学がいくら進歩したといっても、
世の中で喧伝されるほど、いまの近代西洋医学の治療法では
ガンの患者は救われないわけです。

僕たちが奨める、ホリスティック医学、
スローヘルス(温和療法)患者学とは、
身体性のみならず、精神性や霊性、
つまり、心も魂も、丸ごと見る医療ですが、
この長寿災難時代、生活習慣病万年時代には、
ますます、こうした「いのち学」が大切になってきたわけです。
現場の大病院の医師より、ガン患者の方が、
いまの手術や抗ガン剤治療には限界あり・・・と、
大抵の人が「感づいて」しまったわけです。

ところが、日本の近代医学130年制度は、
機械式の西洋医学しか認めませんから、
仕方なしに、患者は主治医に内緒で、
漢方や食事や呼吸法、サプリメントといった代替療法も併用して、
体を切り刻まれるのではなく、
なんとか「温かくなごやかに」過ごせないものかと、
何らかの形で「ホリスティック」な統合治療を組み合わせて
過ごしているのが現状でしょう。

しかし、大学病院の医師たちは、
学校で代替医療や食事法、呼吸法などは勉強していませんから、
ガンのような複雑病にも切り傷の薬と同じ発想しかもてない。
ただ「エビデンス」「エビデンス」と拘るばかりなのです。
ま、医療制度がこうなのですから、
その改革を待っていても、
いつ本当の「いのち学」が日本に確立するのか分かりませんし、
こちらの寿命が間に合いませんから、
ますます、患者と家族は、主体的に
ホリスティックな医療、
スローヘルスな患者学を自分自身で身につけて、
医師や病院の選択を周到に果たしていかないと、
「治療で命を縮める」という不幸な結果に陥ることになる――、
ぼくは9年間のスローヘルス体験からそう思っています。

というわけで、徐々にですが、治しから癒しへ・・・
漢方や食事、呼吸はもちろん、
近代医学以前に、あたりまえのように普及していた、
スローヘルスでホリスティックな療法が、
いま見直されているわけです。
それも「元気で若生き」!
病気になる前に、すこやかに心身つくりをしようという、
「未病と美容」の自然療法(ナチュロパシー)が、
とくに女性を中心に見直されてきたことは
面白い現象です。
僕の周りでも、マクロビオティック食養生法はもちろん、
ハーブやアロマテラピー(芳香療法)、
フィトセラピー(植物療法)といった、
洋の東西を問わない「自然療法」が、古くて新しい
癒しの療法として併用している人がとても多くなりました。

そして、この3月25日(日)に、僕が、
その討論会の司会を担当する
「本場ドイツの自然療法・レホルムを学ぶ」
医学セミナーが東京で開かれる時代となったのです。


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2007年2月10日(土)

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