元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1632回
「いのちは食がつくる」

テレビの健康ワイド番組は
“納豆で痩せる、紅茶で痩せる、
人参がガンに効く、キノコがガンに効く”・・・
といった短絡的な「やらせ」番組を編み出して、
日本人の健康問題をミスリードしている――、

情報の「捏造体質」をしっかりと凝視した上で、
わが身に役立てる・・・
とくに「いのち」に関わる番組を観たり、
記事を読むときには「鋭い観察」と
「賢い知恵」が欠かせない――、

ただ医師や栄養士、出演タレント、
テレビ局を糾弾するだけでなく、
自分軸の「いのちの設計図」をしたたかに描いておく。
この賢い心得が「いのちの捏造」社会に騙されずに、
スローヘルス(温和療法)健康学を築くコツ、
元気で若生きのヒケツだ――、

ガン、糖尿病、高血圧、心臓疾患、認知症といった
“長寿災難”時代を乗り切る、
これからの日本人に必要な食養生法とはなにか?
この話の続きです。

僕がガンになってから9年、続けている
マクロビオティック玄米菜食法といえば、
最近でこそ、メタボリック症候群や
デトックス(毒だし浄化法)が話題になって、
この「長寿災難時代」の究極の食事療法だということが、
若い女性を中心に認知されるようになり、
本屋の棚にもたくさん本が並ぶようになりましたが、
3、4年前までは、ほとんどの人が知りませんでしたから、
説明するのも大変でした。

誰しもが、ガンは切れば治る、
最新の化学劇薬を投与すれば治る・・・と信じてきましたから
「ガンを食べて治そう」
「ガンを食体質の改善で治そう」などと
いったら、大学病院の医師から失笑を買うばかりか、
大抵の人が「そんな兎の餌みたいなもので
体がよくなるわけがないよ」と呆れておりました。
知り合いの中には、
「マクロ」でガン体質を変えようとしているんだ・・・といえば、
「えー? 魚のマグロを食べてガンが治るの?」
と頓珍漢な答えを返す人もいました。
「マクロビオティック」などというと、
どこかの新興宗教と間違える人もいました。

7年前に「ガンは食べて治す」という本を書いて、
いかにマクロビオティック玄米菜食法が
日本人の体質改善に合っているか?について書き下ろし、
新聞社に書評を頼みにいったら、
デスクが出てきて、
「ガンが食べて治るわけがないでしょ。
治らなかったら誰が責任を取るんですか?」
と、本の中身も読まないで、
無知蒙昧な答えを返してきたことを思い出します。
それほど、多くの人が欧米ものまね式の「食の堕落」に
気づいていなかったわけです。
いまでは笑い話ですね。

ガンや糖尿病の患者だけでなく、
メタボリック症候群や肥満、便秘、不定愁訴に悩む女性たちから、
「いのちは食がつくる」「食は病を医す」「医薬同源」という、
古来日本人が考え、
日々のライフスタイルに取り入れてきた、
食養生法の大切さを、身に染みて感じるようになり、
マクロビオティック玄米菜食法のよさが見直されてきたことは、
この長寿難病時代には、当然の考え方だと思います。


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2007年2月14日(水)

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