元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1658回
ガンの最新放射線療法(1)

いま発売中の「いのちの手帖」第3号の
第一特集は「病院で聞けないホントの話」
というエッセイ特集です。
とくにガンの手術法や薬の使用法については、
よほど患者や家族のみなさんが事前に勉強して、
しつこく質問しないと、
なかなか医師や病院サイドは
本当の情報を教えてくれないものです。

僕のかかった食道ガン手術のように、
「100人に80人は助からない」といった難治療にも関わらず、
「切れば完治します。何でも食べられるようになります。
ゴルフでも何でもすぐに出来るようになります」などと、
甘言を弄する外科医が多いものです。
また、あたかも、化学抗ガン剤が、
「魔法の薬」のように思わせて、
大量に飲ませたり、注入する医師も後をたちません。

このコラムでは、何度も書いていますが、
抗ガン剤とは、100人に20人くらいの患者の腫瘍が
半分以下に縮小して、
5年間生存していればよい――、といった基準で
エビデンス(科学立証性)の高い薬だとして
国から承認されているわけで、
そうした情報も積極的に公開する病院も
メディアも少ないわけです。

ですから、医師の中には、自分がガンになったら
抗ガン剤や手術はいやだ・・・と内心、
思っている人も多いようです。

さて、僕は、1クールの抗ガン剤治療と
ライナック放射線治療ののち、寸前で手術を拒否。
退院後は、ラルストロンという腔内照射の放射線治療にきりかえ、
さらに、漢方の天仙液療法、SOD療法、そして、
退院後のマクロビオティック食事療法といった代替療法の併用で、
再発もせず、こうして延命9年目を
幸運にも過ごしているわけです。

代替療法については、すでに何回も書いてきましたが、
放射線療法は、ガンの部位によっては、
なかなか効果の高い治療法であることも分かってきました。
放射線というと、被爆が怖いと短絡的に考えそうですが、
微量の放射線を局部にピンポイントで照射することが、
臓器を痛めずに効果を表す治療だと、
アメリカなどでは注目されているようです。
ちなみに、放射線療法の効果の高いガンは、
食道ガンをはじめ、喉のガン、脳腫瘍、早期の肺ガン、
子宮頸ガン、前立腺ガンが上げられています。

また、ガンの標準治療として認めながらも、
外科中心の日本の医療界では
まだ、開発の新しい部門で立場は弱い。
23万人の医師の中で、
放射線専門医は5000人弱ということも、
放射線治療が、あまり知られていない原因でもありましょう。

というわけで、「いのちの手帖」第3号の
第一特集「病院で聞けないホントの話」では、
冒頭から「頭頸部腫瘍、肺ガン、肝臓ガン・・・
『ノバリス』ほか最新・放射線治療」というタイトルで、
ガン治療書の翻訳家として活躍中、
スローヘルス研究会のメンバーである
藤野邦夫さんに、これから日本でも解禁されるであろう、
ガン放射線治療法の最新情報を公開していただきました。

もちろん、藤野さん自身も、放射線による
「ブラキセラピー療法」で前立腺ガンを克服。
元気に3年目を迎えています。
「もっとも正確な照射ができる
『定位放射線手術』が大きな成果をあげています」
というのですから、脳腫瘍や喉・食道のガン、前立腺ガン、
肺ガン、肝臓ガン・・・の患者のみなさんは必読です。


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2007年3月12日(月)

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