元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1689回
体にいいことしてますか?(4)

●「からだ、こころ、いのち」
自然に生きる、バランスよく生きる  鈴木美感子
●貧血、冷え性、胃弱、神経症からの脱出法―― 
「塩と健康」について          村上譲顕
●“がん家系”に負けてはいられません・・・
わが嫁さんの玄米菜食一直線         前 成三
●わが疾走記/名馬ディープインパクトと
どちらが長生きできるやら?        樋口榮一

いま発売中の「いのちの手帖」第3号の特集
「体にいいことしてますか?」の抜粋紹介――、
前成三さんの「“がん家系”に負けてはいられません・・・
わが嫁さんの玄米菜食一直線」という
じつにほほえましい、ご夫妻の食養生エッセイの続きです。

「本誌の関根進さんはいまや玄米菜食の大権威ですが、
嫁さんははるか以前からの隠れ権威です。
関根さんが『母はボケ、俺はガン』という本を出版されてまもなく、
両夫婦そろって自然食レストランで会食しました。
嫁さんは関根さんのうんちくを丁重に拝聴していましたが、
実はたいていのことはお見通しでした。
なにせ「がん家系、短命家系の娘」を自認し
「おめおめと早死にしてたまるか」と
体質改善にはげんできた歴史があります。
その一方で、亭主はコシヒカリを食らい、
牛肉ステーキを食らい、あんぱん、チョコレートなど
砂糖いっぱいの菓子にも目がありません。
わが家は亭主がコシヒカリ、嫁さんが玄米と、二本立てです。
おかずもそれぞれ別々の献立がめずらしくありません」(以下略)

みなさんの中にも、玄米菜食を始めたが、
長続きさせるのが大変だと感じている人も多いと思います。
一口に「体にいい食生活」といっても、
家族の協力が欠かせません。
きっと、前さんご夫妻の痛快なエッセイが参考になるはずです。

いま発売中の「いのちの手帖」第3号の特集
「体にいいことしてますか?」特集の最後の難病克服記は、
樋口榮一による「わが疾走記/名馬ディープインパクトと
どちらが長生きできるやら?」という、
これまた軽妙なエッセイです。
       
「25年くらい前に三途の川辺をさまよって
連れ戻されたことがありました。
原因不明の激痛が腹部に走り、救急車で病院に運ばれるさなかに、
視界がどんどん狭くなり光が点になって闇が広がった。
音はまったくなくなり、意識が遠のくだけという状態で
死ぬということはこういうことなんだ」・・・
という書き出しです。

樋口さんは、作家の高橋三千綱さんからは
「馬券浪人」という異名まで頂戴した競馬通で、僕と同じ年。
僕が現役の週刊誌編集長の頃から、
競馬評論家として鳴らしており、
いまなお、その道一筋という面白い人です。
いくつかの難病克服法が、名馬の身体機能回復法とダブって
綴られているところが、このエッセイの妙味です。

「これからも懲りずに、ボケ防止を大義名分にして、
競走馬と共にゴールの見えない人生を走ります。
トレーニングは、現在通っている病院のお医者さんに
効果絶大とおだてられたりして、2日に一度を毎日にし、
中味も1時間の自由歩行を
1キロ半というノルマ制に変えました。(略)
いまでは300メートルくらいなら
休まず泳げるようになりました。(略)
時折みかける雛稀な美少女の水着姿とかに元気づけらたりで、
苦行はまだ続いております。
そういえば、
サラブレッドも水中トレーニングをするってご存知でしたか。
脚部に疾患のある馬の運動として、あるいは気性の悪さの矯正、
心肺機能の強化などに有効とされます(略)」

            *

「いのちの手帖」には、
こうした痛快なエッセイも満載されています。
さりげない日々の「体の工夫」が難病を克服するカギなのですね。
読めば、きっと「心がトキメキ」ます。


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2007年4月12日(木)

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