元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1691回
“大学病院ガン学部中退!”

同じガン病棟で、何度も手術をうけた先輩患者からは
「おまえは、なんという無謀な治療選択をしたのだ!」
「ハハハ、君は
“大学病院ガン学部中退!“っていうところだな」と、
意気地なさをさげすまれ、
「可哀想に! あいつもとうとうお陀仏か!」と、
昔の仕事仲間たちは陰で噂をしていた――、
ところが、周囲の“期待”や“思惑”に反して、
こうして「ガンを切らず」に、この春、9回も桜を見て、
図々しくも、生き延びてしまった――という、
僕の奇怪な体験談の続きです。

僕が、食道ガンの惨い手術を拒否して、
この9年間、幸運にも生き延びることができたのは、
「抗ガン剤+放射線+天仙液+SOD」
の併用療法が功を奏したからだ・・・
ということは何度もこのコラムで書いてきました。

日本におけるガン治療は、
西洋医学の「手術+抗がん剤+放射線」が主流で、
僕のように西洋医学だけでなく、
漢方、食事療法などの補完代替療法を組み合わせる
いわゆるホリスティックな療法は、いまの大学病院の常識では
「非常識」もはなはだしいと否定される選択肢は、
まだ一般的ではありません。

もちろん、ガン治療の選択とは、
どう選ぼうと患者の自由ですから、
僕の考え方を押し売りはしませんが、長いこと、
ガンの患者を経験してたしかに言えることがいくつかあります。

ガンは、切り傷や感染症といったシンプルタイプの病気とは違う、
いわば突発性の老化病といった
コンプレックス・タイプ(複雑タイプ)の病気ですから、
一発完治の「神の手のような手術」も
「魔法の弾丸のような化学抗ガン剤」もないということです。

「手術ならガンは必ず完治出来ます」と、
いくら大病院の主治医から強弁を聞かされても、
「患者に朗報! ついに最新抗ガン剤が開発」と、
いくら新聞や雑誌で報道されようとも、
そう簡単なものではないと、
長いことガンと付き合ってくると、
患者自身がわかってくるものです。

さらに回りのガン患者の、目に余る惨状を見ればわかるように、
「切る」「叩く」「焼く」という荒治療は、
多くの患者に副作用や合併症による疼痛をもたらし、
どんどん免疫力を低下させて、再発、転移を呼び込みます。
病院は「手術」「抗ガン剤」「放射線」しか
正当医療として認めていませんから、
胸や腹に水が溜まって、機能不全を併発し、
治療の手立てが通用しなくなると「あなたは余命3ヶ月です」
「緩和病棟で死をお待ちください」
と宣告を下す仕掛になっています。
医師の言いなりになって
「拡大手術」や「大量劇薬」をわが身に受け続ければ、
いのちを拾うどころか、
命を縮めかねない・・・それがガン病棟の真実でしょう。

最近は、患者のQOL(いのちの質)治療を目指そうと、
さかんに病院や医師たちが言い出しているのは大変結構なことですが、
これは、決して患者の「いのちの質」
を考えているわけではありません。
どう手術を小さくするか? 
どう劇薬を少量ずつ連続投与するか? 
「技術の質」を競う、新たな医療実験に過ぎないのではないか?
「魔法の弾丸」などと呼ばれる
化学抗ガン剤とて万能薬ではありません。
その奏功率は20%程度で国から承認されているに過ぎません。
いわば、100人に20人の腫瘍が
半分以下になればOKという劇薬です。
「西洋医学はエビデンス(立証性)が高い」
といってもこの程度に過ぎないのです。
「ガンそのものではなく過酷な劇薬でいのちを縮める」
ことは明らかでしょう。

いまは、長寿謳歌とも、長寿災難ともいわれる時代です。
そして、多くの人が、
なんとか「よい時間を少しでも長く過ごしたい」と思い、
元気で長生きしたいものだと望んでいるはずです。
「キミは意気地なしだなあ」「キミはガン大学の落第生だ」と
いわれようと、まず患者は
「より元気で長生きする」手立てを考えましょう。
わが身を守るのは、最後は自分の判断による人生再設計図です。

繰り返しますが、ガン患者は壊れた機械ではありません。
いのちを叩きのめす臓器治療から、
温かみのある和やかな人間治療へ!
これからのガン治療は、
よりホリスティックに変わるべきでしょう。


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2007年4月14日(土)

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