元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1730回
喜寿・竹村健一さんと「身魂心」

5月のゴールデンウイークは
孫を連れて箱根の芦ノ湖で遊んでいたのですが、
ちょうど、僕の敬愛する評論家の竹村健一さんご夫妻も
保養に来ておられたので、久しぶりにお会いしました。
竹村さんとは、僕が週刊ポストの編集長をやっていたころから、
30年を超える長い、お付き合いです。
「世界の読み方」という連載エッセイをお願いし、
また、「メッセージはマッサージだ」とか、
「モーレツ イズ ビューティフル」
「ナンバーワンよりオンリーワン」
「僕はヤオヨロジスト」といった、
メディア流行語を造語したり、
「アメニティ」「パラダイム」といった時代を先取りする
キーワードで面白い特集を広めていただいたこともあります。

テレビでもご存知のように、パイプをくゆらしながら、
「だいたいやねえ〜」と、柔らかい関西弁で、
バランスのよい、国家作りや個人のライフスタイルの
提案をされているわけですが、
私生活そのものもリラックス・スタイルで
いつもゆったりと過ごしておられます。

その竹村さんも喜寿77歳を迎えたわけですが、
中高年特有の高血圧疾患や前立腺症状も
うまくクリアして、最近は減量にも成功したとか。
趣味は、昔から英語の書物や雑誌を読むことですが、
ただの“青白い学際派”ではありません。
スキーやテニス、ピアノや
社交ダンスなどなど・・・体を使う愉しみも多彩。

「僕がスキーやテニスを始めたのは、50歳を過ぎてから。
テニスは50歳、スキーは57歳、
スキューバダイビングは58歳から、
普通ならみんながやめる年から始めたことになります。
毎年、正月は北海道で過ごすことにしていますが、
朝からスキーに出かけ、昼にはマージャンをし、
そして夕方からテニスで汗を流します。
最近、夏は沖縄でスキューバダイブも愉しんでいます」

77歳にして、おおいに大自然を愉しもうと、
日本列島の最北端と最南端を飛び回っているというのですから、
若き日に、自らを「ヤオヨロジスト」
(八百萬神ならぬ、八百萬人間の意味)
と命名して、独特のライフスタイルを設計してきたわけですから、
まさに「元気で若生き」の先取り達人でしょう。
いわば「身魂心」丸ごとに、大いに磨きをかけて、
ますますマイペース人生を貫いておられるわけで、
後輩の僕にとっても、それはとても嬉しいことでした。

では、竹村流のヤオヨロジスト・パワーの秘密とは何か?
ストレス解消法とは何か?
いい機会ですので、いや「身魂心」のエネルギーを高め続ける
人生のコツについて聞いてみました。
「僕は、いままで、事業や投資、そしてメディア活動でも、
何回となく大問題に直面し、
厳しい選択を迫られたことがありましたが、
ストレスがたまったためしがないのです。
僕にとって幸いだったのは「いい加減に生きよう」という思いが、
ずっと人生の支えになっていたことでしょう。
「いい加減」とは、決して悪い意味ではない。
絶えず、まったく正反対のAとBという方法を、
そのときに応じて使い分けられるということで、この考え方が、
繁雑な現代に生きる現代人に必要なのではないかと思っています」

もちろん、テレビ、雑誌や講演の忙しい間を縫っては、
画家の奥様とふたりして、
すでに欧米を始め、北極からアフリカまで、
世界50カ国以上の国々を旅し、
最近は、豪華客船のクルージングも、
年に2〜3回、のんびりと愉しんでいることは有名な話です。

というわけで、次号「いのちの手帖」第4号(9月1日発売)に
「竹村健一夫妻のゆったりスケッチ紀行」
というカラー大特集を頼んできました。
77歳・竹村流の人生悠々自適のエッセイと、
二科会会員である奥様の素晴らしい油絵、水彩画を満載します。
心安らぐことは間違いありません。
ぜひ楽しみにしてください。


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2007年5月23日(水)

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