元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1739回
ガンが教えてくれたこと(4)

前回まで、いかに、スローヘルスなガン延命法を掴むか?
僕のささやかな体験のみならず、
「いのちの手帖」に寄稿していただいた、
多くの患者のみなさん、
さらに家族のみなさんからの希望と勇気に満ちた
エッセイの紹介をしてきました。

誰しもが、ガンと宣告され、余命半年と宣告されれば、
「前向きに明るく過ごす」というわけには参りません。
しかし、「いのちの手帖」の闘病記やエッセイを
読んでいただければわかるように、
「希望こそ良薬 あきらめは毒薬」で、
体だけでなく、身・魂・心のエネルギーを高め、
心のトキメキに感動するチャンスを掴んでいけば、
「よりよい時間をできるだけ長く過ごす」ことも、
「納得した人生を掴む」こともできるわけです。

もし、あなたがガンといわれても、
もし あなたの家族が余命半年といわれても、
必ず「希望こそ良薬 あきらめは毒薬」という、
スローヘルスの「金言」を思い起こしてください。
「いのちの手帖」を座右に置いて、
気のついたときに読み直してみてください。

そして、食事、気功、散歩、整体という身体の養生はもちろん、
笑い、音楽、瞑想、祈りで魂を昂揚させ、
さらに、死の恐怖も乗り越える
宇宙自然の大いなる精神エネルギーとの共鳴を感じつつ、
身・魂・心のパワーを高め続けることがいかに大切か?
日々、このスローヘルス(温かくて和やかな)処世法を
パワーアップするように心してみてください。

これが、僕たちスローヘルス研究会が目指している、
創造的延命学=攻めの養生学のポイントです。
みなさんも、ただ薬やメスに頼るだけでなく、
己に合った身・魂・心・・・
三位一体のホリスティックな養生の知恵を愉しんで、
日々、あなたの周りの
「いのちのエネルギーの場」を高めましょう。

僕の主治医の帯津良一医師もこういっています。
「生き方を変えれば病気は治る――、
前向きな心構えがピンチをチャンスに変える――、
という生き方談義が盛んだが
『無理に明るく前向きを装っても
人生の養生はうまくいかない』――、
そうではなく『人間は哀しくて寂しいもの』と
思えば希望もむくむくと湧いてきて病気も治るものです。
患者さんにも『人間は哀しくて寂しいものなんだから、
それより下はもうないから、
その大地から未来に向かって生甲斐の大木をたてたらいい』
と言うんです。
けれども、大袈裟じゃなくていいんです。
要はそのエネルギーを育てていくことが
大事じゃないでしょうか。」と。
                
なるほど。無理に明るく努めるのではなく
これ以上、悪いことは無い、これより下は無い・・・
人生、あまり願望や欲張りはほどほどにして、
「引き分けぐらいでよい」と思えば、自然と希望の光りが見えて、
それこそ自律神経やホルモンバランスがとれ、
免疫力も上がる可能性が高いということでしょう。
そして、身・魂・心のエネルギーを丸ごとアップする
「攻めの養生法」の積み重ねをすすめています。

これは、患者さんはもちろん、家族のみなさんにも大切な
「ガンと付き合う、賢い発想法」だと思います。
ただ、日々、楽しみながら
養生が出来ればシメたものだというわけです。
ガンになったことは、
決して悪い事ばかりではないと思いましょう。
人生において大切なこともたくさん教えてくれます。
もしガンにならなければ、いのちの尊さも、いのちの重みも
感じることは出来なかったかもしれません。
人間の温かさも、感じることができなかったかもしれません。
感謝の気持ちを忘れずに、
この長寿時代はスローヘルスにいきましょう。


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2007年6月1日(金)

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