元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1759回
「腰痛・坐骨神経痛」を治すには?

このコラムの読者のみなさんにも、すでに読んでいただいている
拙著「ガン延命学新書」のあとがきに、
僕は、この本を自社出版した理由、
さらに季刊「いのちの手帖」という
スローヘルス研究会の会員雑誌を創刊した理由について、
以下のように書いたことがあります。

「高度情報社会にも関わらず、
ガン治療本やガン治療記事というと、
有名医師や大病院、さらにメーカーサイドに偏った情報ばかりで、
患者の疑問や家族の不安の実態に即して答えてくれるものが
なんとも少ない・・・と、
多くのガン患者と家族のみなさんは痛感していないでしょうか?」

「300万人以上の人たちが、
なんとか工夫を重ねて延命・養生しているにもかかわらず、
大半の情報が医師サイド、病院サイド、行政サイド、
薬業者サイド、
そして治療師サイドからしか発信されていない――、
これはおかしいぞ!と思ったわけです。」

「というわけで、小さくてもよいから患者本位の雑誌を作ろう! 
患者と家族が腹のそこから処世観を表現できる
『いのちの広場』を作ろう! 
これが発刊に踏み切った大きな理由です。」

つまり、ガンのような複雑な生活習慣難病は、
「神の手」といわれる有名外科医や、
「魔法の弾丸」の使い手といった抗ガン剤専門医の書いた本、
また、第4、第5のガン治療といわれる代替療法医の書いた本、
民間療法の治療師の本を読んでも、
一つ一つには、それなりの「理論と実践」
があることは分かりますが、
決して、これが医師や治療師が自慢するような、
「完治の治療ではない」ということを警告したかったからです。
いや、ガンそのものではなく、こうした「治療」で
命を縮めている危険にも患者は晒されているのです。
なんとしても、治療に悩んでいる肝心の患者の立場を総集した
メディアを作ろう・・・これが、雑誌や新書の発刊の理由でした。

ちなみに、多くの出版社も、
医師サイド、病院サイド、製薬業者サイド、
そして行政サイドに立った
いわゆる“標準治療”情報に頼った本の方が、手軽にできる?
いや、健康トラブルに巻き込まれないと考えてか?
よほどの患者の闘病スキャンダル以外、
「患者の闘病本などは売れない」
といって出版を渋っているのが現状です。

というわけで、とくにガンのような慢性難病については、
個々の医師や治療師のPR本が氾濫し、
多くの患者が、ばらばらの治療情報の洪水の中で
溺れているのが現実でしょう。
患者サイドの本といいますか、僕がこのコラムで提唱している、
人間全体=身魂心丸ごとから見る
本来のホリスティックな
「いのち学」本などは、最近、どんどん減り、
この長寿難病時代の中で、
多くの生活習慣難病を抱えた患者と家族が、
まさに「患者漂流」しているといったらよいと思います。

しかし、こうした健康・医療メディアの困った傾向の中でも、
いくつかの小さな出版社が、
患者本来の「いのち学」の本作りを目指して
頑張っているのは嬉しい限りです。
その一つに、風雲舎というユニークな出版社があります。

先日、その出版社の社長の山平松生さんから、
「腰痛は脳の勘違いだった」(戸澤洋二著)
という近刊が送られてきました。
山平さんの風雲舎では、すでに帯津良一先生の「いい場を作ろう」
といったホリスティックな本も3冊出版していますが、
こんどの本は「7年間の腰痛・坐骨神経痛が、
たったの3ヶ月で治った」と、表紙の帯にうたったものです。
ガンのみならず、椎間板ヘルニアの鈍痛に悩む僕としては、
一気に読んでしまったことはいうまでもありません。


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2007年6月21日(木)

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