元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1761回
「年金不払い」「介護料ネコババ」

「美しい国」「美しい国」と喧伝されてきたわりには、
僕たちの「いのち」を逆なでするような、
いや〜なニュースばかりが、最近は目立ちます。
「社会保険庁の5000万件にのぼる年金不払い」
「訪問介護最大手のコムスンの介護報酬・不正請求」・・・
いわば、「年金不払い」「介護料ネコババ」
といった、高齢化社会を逆手に取った
「醜い国」の構造実態が、つぎつぎと明るみに出ています。

先行き不透明の不安の中で、若者はもちろんですが、
全人口の半数に迫る中高年層は、
ガンや心臓疾患といった慢性難病を抱えながら、
いったい「老後はどうなるのか?」と、
将来を見据えているわけです。

このコラムでも何度も書いてきましたが、
まさに「ガン難民」「患者漂流」の時代の到来です。
いったい、国も企業も頼りにできないとしたら、
「どうしたらよいのか?」
この不安をどうのりこえるか、
あなたもいろいろ悩んでいると思います。

まさに僕の敬愛する邱永漢さんの
30年前の名著「悪い世の中に生きる知恵」ではありませんが、
先手必勝で自らの「お金の設計図」はもちろん、
「いのちの設計図」も描いておかねばなりません。

僕がガンにかかり、老母が認知症になって
「母はボケ、俺はガン」という闘病記を書いた8年前は、
まだ、介護保険制度もできておらず、福祉事務所に相談に行っても
「まだらボケの付き合いなんて出来ないのよ」と窓口の女性から
ケンもほろろの扱いを受けてきただけに、
介護制度が整って、これからは少しは老後も安心できるかな?
と思っていたのですが、まさに、
その介護保険料で悪儲けしようとする大手企業が現れたり、
役人が手抜きをしていたり、
まさに「美しい国」どころか
「醜い国」の正体を露呈してしまったわけです。
もちろん、行政制度をいろいろと整えることは必要ですが、
最近の欧米モノマネ式マニュアル化の乱発は、
「仏作って魂入れず」の政策ばかりではありませんか?

当たり前のことですが、自分の身は自分で守る・・・
ますます、身・魂・心まるごとの人生設計図、
医・食・財にわたる
わが身の養生法を身につけることが大切となってきました。
いまや「養生法」とは、健康のキーワードだけではありません。
これからは、わが身、丸ごとの「攻めの養生法」=
ホリスティック(全人的)で積極的な
「人生の養生法」を持つことが大切になってきました。
自らの「いのちの設計図」「お金の設計図」を
しっかりと描いて、前にすすむことが欠かせません。

では、どうすればよいか? 
もし、あなたが、ガンにかかってしまったり、
家族や親友の方がガンのような難病に襲われたら、
いまいちど、拙著「希望こそ良薬 あきらめは毒薬――
ガン延命学新書」を読み返して、
身・魂・心の全体を高める
「温和療法=スローヘルス」の効用を見直してください。
創造的健康学、創造的処世学を身につけてください。
ただ、国が認める化学劇薬に頼る、
大病院のメスにすがるだけでなく、
わが身、わが心、
わが魂の「いのち」のエネルギーを上げるために、
自分の症状、体力、性癖、環境にあった
『攻めの養生法』を組み立てましょう。
食事や呼吸法も大事ですが、
ときに瞑想や祈りで
自らの心魂のエネルギーを高める工夫もしましょう。

「転ばぬ先の杖」です。
とくに拙著の巻末付録に集録した
「いのちの手帖」を周到に活用してください。
以下の3つの項目から構成されています。
付録(1)もしガンを宣告されたら「いのちの情報手帖」
付録(2)自分のカルテを持とう!「いのちの患者手帖」
付録(3)医療費負担の激増に負けない「いのちの家計簿」
イザというときに役に立つ
「わが身を守る、自己管理式ノート」ですから、
養生情報の選択、症状判断、
そして、あなたサイズの「いのちの設計図」作成に役立つはずです。


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2007年6月23日(土)

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