元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1778回
デパ地下で人気の「マクロビ弁当」

ガンのような生活習慣難病の患者さんばかりでなく、
メタボリック症候群に悩んでいる人、
もうすこし体をスリムにしたい人、
「マクロビオティックって、
歌手のマドンナやトムクルーズが実践していて
効果がありそうだ」と気になっている人・・・、
美容に、痩身に、健康によいというわけで、
マクロビオティック玄米菜食法の人気は、
静かなブームといいますか、ますますじわじわと高まっています。

僕が、ガンになった8年前、
食養生としてマクロビオティック玄米菜食法を始めたころは、
「なに? 魚のマグロを食べて生きているの?」
などと誤解されたものです。
僕が岩手の食生活アドバイザーの鈴木美感子さん
(ペンネーム鈴木博子さん)と共著で
「ガンは食べて治す」といった本を出したら、
新聞社の書評担当のデスクに
「えー? 玄米食べて病気がよくなるわけが無いだろう。
よくならなかったら誰が責任をとるの?」などと
馬鹿にされて、新刊紹介を断られたことがありましたから、
いまの「マクロビ人気」は隔世の感があります。
それだけ、若い女性を中心に、体の健康、食事の自然化こそが、
これからの贅沢だと、欧米並みに分かってきたのでしょう。

分かっていないのは、いまだに、
「たっぷり肉食」「たっぷりミルク」「たっぷり砂糖」
「たっぷりお酒」こそ
エネルギーの源とばかり、
脂やバターや牛乳や砂糖をたっぷりまぶした、
グルメ料理信仰に溺れている中年層だけでしょう。
マスコミ界、出版界でも
「粗食や玄米菜食の本など売れない!」とする
営業マンたちが大勢で、まえにこのコラムで紹介した、
「マクロビオティック スタート ブック」
といった豪華ムックを作った、
オレンジページの山本洋子編集長などは、
まさに、この食生活改善ムーブメントの
数少ない先駆者であるわけです。

さて、この山本さんのBLOGでも紹介されていましたが、
いまや女性に人気のデパートの地下食品街、
いわゆる、デパ地下にも、
いよいよ「マクロビオティックの店」が進出しています。
マクロビオティックお惣菜のデリSHOPといいますか,
砂糖、乳製品、卵、肉類、化学調味料は一切不使用の
「マクロビオティック弁当の店」が出て、
人気を集めているわけです。
「えー? そんなもの爆発的に売れるの?」と疑っているのは、
いつも、世の売れ筋人気を少し遅れて真似をしては威張っている、
出版社の営業担当の中年部長くらいでして、
さすが食流行に敏感なデパ地下の営業担当は、いち早く、
マクロビオティックが若い女性に受けていることを見逃しませんでした。
だって、東京のど真ん中のデパートが、
売れない店を誘いにくるわけはないじゃないですか!

ともあれ、論より証拠で、
渋谷の西武デパートA館 地下1階の食品街と
日本橋の三越には、マクロの老舗「クシ・ガーデン」1 が
お弁当・お惣菜店を出店。
マクロ風ポテトコロッケ弁当、彩りマクロビオティック弁当、
オーガニック野菜の胡麻風味サラダ弁当などを取り揃えています。


また、しゃれたマクロビオティック・レストラントして有名な
「チャヤ マクロビオティックス」2 が、
新宿の伊勢丹7階のレストランに続いて、
デパ地下に「エムデリ/デリショップ」[M deli」をオープン
日替わり弁当、雑穀と豆腐のハンバーガーといったお弁当を、
OLやヤングママが好んで買っていくようです。

「玄米菜食なんてウサギの餌みたいでいやだなあ」と軽蔑して、
いまの健康志向時代に、
遅れをとっているのはあなただけかもしれません。
とくに、欧米モノマネ食が、日本人の健康を損なってきました。
古来の日本人が大切にした自然食志向を見直しましょう。
元気に長生き、元気に美しくの基本は、
マクロビオティック玄米菜食の身土不二の原則にあるのです。


1 http://www.kushi-garden.com/
2 http://www.chayam.jp/


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2007年7月10日(火)

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