元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1784回
想念のレベルを上げる

85歳にして、ますます健筆をふるう
エッセイスト・鮫島純子さんが「青渕」という
雑誌の最新号で執筆された、
「想念のレベル」というエッセイは素晴らしい――、

「ありがとうの癖をつける」というフレーズが、
いかにも、人生経験をつんできた鮫島さんらしい、
素敵なエッセイだ――という話の続きです

さて「想念のレベル」と題するエッセイは
さらに「こころ→言葉→行動」が、
いかに大切かということについて、
たんたんと筆を進められているところが印象的なのです。

「祖父栄一(注・渋沢栄一)が息子たちに
『お金は働いて溜まる滓のようなものだ。』
といって聞かせたのもお金を貯めることへの関心よりも
働いてお国が、そしてお国の人々が元気になる喜びと
自らの内面を向上して行く有難さを
充分味わっていたからこそと言えましょう。(略)」

「近頃、青年起業家達をアドヴェンチャーともてはやしましたが
起業発想の志が
『大金持ちになりたい』と云うレベルだと、
その行動にいかがわしいふしが表れ、
実業でなくマネーゲームになりがちで
虚しさを感じはじめるハメにおち入ります。
自分磨きの為
皆の為 社会の為のレベルからエンジンがかからないと
モチベーションを保つことがむづかしくなるでしょうし
仲間の協力も得られなくなりましょう。」

世の動きも敏感に分析し、
若い読者が読んでも、ドキッとする箇所、
エンパシーする箇所がたくさん詰まった
エッセイだと思いませんか

さらに「想念のレベル」を上げる話が、
より深く書き続けられていくのですが、
内容紹介は、このあたりにしておきます。

なお、ご存知の方も多いと思いますが、
明治の実業家で篤志家の渋沢栄一さんのお孫さんで、
このエッセイが掲載された「青渕」という雑誌は、
渋沢栄一さんの偉業を顕彰して、半世紀以上前から
発刊されている会員雑誌で
市販はされていません。
もし、鮫島さんのエッセイに共感(エンパシー)して
「青渕」7月号を読みたいという方は、
渋沢栄一記念財団の方に問い合わせてみてください。
03-3910-2314

ともあれ、「想念のレベル」を高く保って、
充実した人生を歩むには、
「ありがとうの癖をつける」ことだということに、
凡人の僕は僕なりに、共感いたしました。

いのちに関わる想念も、ただ身体的限界を怖れるのではなく、
死後の世界はある、この世は自らの魂のレベルを高めるための
「助走路」だ、「愛の練習場」だと考え付いた時、
再び、病める者、悩める者が、心身の養生の大切さを感受し、
日々の感動の回復力、自然治癒力を
呼び起こすことができるということでしょうね。
これぞ、ただ、からだに拘泥するだけでない、
心も魂もエネルギーを高める
素晴らしい「いのちのキーワード」だと、僕は思っています。

人生の優しい達人である、鮫島純子さんのますますの
健筆に期待しているわけです。


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2007年7月16日(月)

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