元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1801回
中国株=びわの9年、ゆずの18年

「長生きはしてみるものだ」――
最近、僕はつくづく、そう感謝しています。
58歳の時に、
「ガンを手術しないで治す? どうせお陀仏さ。
アホなヤツだ」といわれながらも、
あきらめずにスローヘルス健康法を続けて9年目、
おかげさまで、よい医師やよい友人に恵まれて、
再発もせずに延命してきました。

植物生成=いのちの諺に、以下のようなものがあります。
「桃栗3年柿8年、枇杷(びわ)は9年でなりかかり、
柚子(ゆず)の大馬鹿18年」――、
成りにくい「びわの実」の譬えではありませんが、
9年目にして、また、
僕のいのちも一つのハードルを越えたようです。
さらに「柚子の実」を成らすことができるかどうかは、
神のみぞ知る世界でありますから、
日々、しなやかに心身のエネルギーを高めて、
一歩一歩、いのちの向上を図っていこうと思っています。

9年、生きたお陰でいろいろ得るところがありました
このHIQのコラムも1800回も書かせてもらい、
こうしてみなさんと「いのちのエール」を交換できたわけですし、
日ごろから「びわの葉温灸」にも使っている、
うちの庭の「枇杷の実」もたたわに実るようになりました。
今日も、孫娘が遊びに来て、一緒にプール遊びに興じたり・・・。
あのとき、100人中20人しか助からないという荒手術を断って、
こうして生き延びてこそ、
面白い人生の道をいくつも歩めたことになります。

幸運にも、よい医師、よい先輩・同輩に恵まれました。
主治医の帯津良一医師からは
この世は自らの魂のレベルを高めるための
「いのちの助走路」だと教えられ、
85歳のエッセイスト鮫島純子さんからは、
この世は「愛の練習場」だと教えられ、
まさにガンになったおかげで、
中年から「魂が進化する」
という貴重な体験もさせてもらいました。

もちろん、このHIQの主宰者であり、
83歳にしてますます元気旺盛――、
中国大陸どころか、インド、ベトナム、そしてロシアと、
次なる成長国を踏破し、まさに身・魂・心の丸ごとで、
世界のお金の流れを探求している、敬愛する邱永漢さんからは、
いのちとお金の両面で、
人間は「一生書生」であれということを教えられました。

僕が、邱永漢さんからお金や人生の指南を受けたのは、
かれこれ30年前、
週刊ポストの編集長をやっているころになりますが、
「やがて共産中国は香港化するぞ」と、
しっかと教えられたのは、先ほどの格言の
「柚子(ゆず)」ではありませんが18年ほど前になります。
そのころも今以上に日本のマスコミがこぞって
「中国崩壊」を連呼していましたから、
邱さんの予言にしたがって中国株投資を辛抱強く続けてきた人は、
ひそかに、資産を数倍から数十倍増やしたことになります。

僕自身、ガンになる前から中国株投資をしており、
もう長生きしないからと
株価などどうでもよいとあきらめかけていたら、
あれよあれよという間に、邱さんの予言通り
お金が凄い勢いで働き出して、
とうとう中国株投資の余禄の一部で
「いのちの手帖」という小雑誌にも投資。
ボランティアな仕事まで楽しむことが出来るようになったのです。
ほんとうに、長生きはしてみるものですね!
敬愛する邱永漢さんからは、会うたびに
「株も人生も“長い目”で見て決めなければいけないよ」
と教えられてきたわけですが、
株や債権はもちろんですが、『長い目』を持ったおかげで、
人生のいろいろを数倍も数十倍も楽しめたことになります。
「桃栗3年柿8年、枇杷(びわ)は9年でなりかかり、
柚子(ゆず)の大馬鹿18年」――、
大長命・大混迷の時代こそ、
ますます「長い目」が大切になってきたと思います。


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2007年8月2日(木)

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