元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1827回
岩手発「食のライフライン」

先日、「ガンは食べて治す」の共著者・
岩手・一関で自然食品店「マグノリア」を
経営されている鈴木美感子さんを通じて、
やはり岩手の花巻で自然農法をしている、
「やえはた農園」の農園主・藤根正悦さんから、
葉付き人参、インゲン、ズッキーニ、トマト、
きゅうり、なす、大根、しその葉、ミント・・・などなどの
自然のみずみずしい野菜が箱一杯、どさっと送られてきた――、
新たに、わが家に「食のライフライン」が増えた――、
という話の続きです。

有機の野菜、自然農の野菜とともに、
「やえはた自然通信」というパンフレットが同封されていて、
自然の中で、大地とお日様と雨の恵みを受けてじっくりと育った
「自然農の野菜」の話がたくさん書かれていました。

「農園にはクモもミミズもいろいろな虫がたくさんいる。
虫は化学肥料や未熟堆肥などがあるところに
寄ってくる性質がある。
肥料(窒素分)が多いとこれが亜硝酸塩という
発がん性の猛毒にあるそうだが、
虫たちがこの毒の入った野菜を食べてくれて
無毒の硝酸塩に変えてくれる。
害虫ではなく人間にとっては益虫となるので、
「神虫」と呼ぶ人もいる」

また、農園には、とくに化学肥料や農薬を使わず、
耕さず、草や虫がお友達の自然農6年目の畑と
ピーマンのハウス栽培から切り替えた、
やはり自然農3年目の雨よけハウスがあるようです。
キャベツや白菜、ブロコリーなどを植えたそうです。

「米ぬかなどを必要に応じて畑の上からパラパラと振る程度。
草や虫が多様化すれば天敵動物も増えるので、
ある虫が大量発生することはない。
いろいろな草花があれば、
野菜だけが食べられることはないのです」
――とかかれています。
「やえはた農園」の農園主・藤根正悦さんの
食や農、そしていのちやライフスタイルに対する
志と実践って素晴らしいと思いませんか?

ちなみに、僕たちのスローヘルス研究会の活動に
目標が3つあります。
「患者が的確に医療情報をつかみ、
 よりよい治療環境の場」を作るための
「3つの目標」です。
(1)しなやかな「ネットワーク」を作る
(2)しなやかな「ライフライン」を作る
(3)しなやかな「バトンタッチ」を作る
これが、長寿難病社会を
悔いなく、心豊かに過ごすための
「スローヘルス研究会」の心構えなのですが、
とくに「ライフライン」を作ろうという考えたのは、
「食べ物こそいのちを作る源」と思うからです。
有機農園や自然食品店とも
仲良く情報交換をしようという考え方です。

興味のある方は「やえはた自然農園」1のHPを覗いてください。

1 http://yaehata.com/


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2007年8月28日(火)

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